AI と考える "FIRE 後にやるべきことリスト"
FIRE 後にやるべきことリストを AI と対話した
以前 FIRE の RE は “Retire Experiment” (リタイア後の人生の予行演習) だ という記事を書きました。その気持ちは今も変わっていません。リタイアしてから徐々に頭や体が衰えたりするかもと思っていますが、40代という今ならもしそれが起きても復活できると思っています。
ただ、40代にして65歳以降の演習をするのはちょっと先の心配をしすぎていると自分でも思います。そこで「FIRE した人が50歳までにするべきことを」を AI と議論し、アイデア出しをしてもらいました。具体的には
50歳からじゃ体力的や精神的にやりにくいこと
50歳からじゃ経験できないこと (ライフイベント、レアなイベント)
50歳を過ぎてからでは遅すぎること (身につけるのに時間がかかること、早く始めた方が得をすることなど)
を考えてもらいました。
その後、会話が楽しくなってきてしまったので、「FIRE した人が60歳, 70歳, 80歳までにするべきこと」まで聞いた後で、全部まとめてもらいました。
結果は次に載せますが、とてもいい感じのアイデアリストになりました。「FIRE 後にやるべきこと」を直接考えるとかなり漠然としてしまいますが、「FIRE 後〇〇歳までにやっておくべきこと」という考え方をすると、先にやり始めたほうがいいかな、後にしてもいいかな、という整理が付きます。
AI へのプロンプトは一番下に載せます。まずは結果です。
AI が考えるFIRE達成後の人生設計:年代別おすすめアクションプラン
各セクションの最後は自分の感想コメントで、それ以外は年代判定や順番も含めて AI の出したアイデアです。
1. 肉体的チャレンジ
過酷な登山/トレイルランニング (40-50代向け)
年齢、体力、経験に合わせた無理のないプランを。高山病のリスクも考慮。例: エベレストベースキャンプトレッキング、キリマンジャロ登山 (40代向け), 富士山登山、屋久島縦走 (40-50代向け)、北アルプス縦走 (40-50代向け)
長期旅行 (バックパッカー) (40-50代向け)
体力・気力・時間的余裕、安全面を考慮。例: 南米大陸縦断、インド縦断 (40代向け), 東南アジアバックパッカー旅行、ヨーロッパ周遊 (40-50代向け)
新しいスポーツ習得 (40-60代向け)
年齢と共に習得が難しくなることも。例: サーフィン、スノーボード (40-50代向け)、ダイビング (40-60代向け)、スケートボード (40代向け)
ダンス (40-70代向け)
体力レベルに合わせたジャンルを選ぶ。例: 社交ダンス、バレエ、フラダンス (40-70代向け)、ヒップホップ、サルサ (40-50代向け)
格闘技 (40-50代向け)
怪我のリスクも考慮。経験者指導のもと、安全に配慮。例: ボクシング、キックボクシング (40-50代向け)、柔道、合気道 (40代向け)
肉体改造 (本格的な筋トレ・ダイエット) (40-70代向け)
年齢・体力に合わせた無理のないプランを。専門家の指導を受けるのも有効。
感想:スポーツは 60歳までに習慣付けるか、それか 60歳からじゃできないことを今のうちにやるのが良さそうですね。AI の結果の「スポーツ」という項目が広く、他と被っているのがマイナスポイントですが、後で深堀りでして記事にしたいと思います。でもエベレストは無理だわw
2. スキルアップ・自己実現
語学留学 (40-50代向け)
年齢が若い方が習得が早い傾向。短期集中型、長期滞在型など、自分に合ったスタイルを選ぶ。
プログラミングなど新しいスキル習得 (40-60代向け)
需要の高いスキル、将来役に立ちそうなスキルを身につける。オンライン学習サービスも活用。
起業 (40-60代向け)
体力・精神力、リスク許容度を考慮。経験や人脈を活かせる分野での起業も。
自分探しの旅 (40-70代向け)
人生80年時代、折り返し地点での自分を見つめ直す旅。国内旅行、海外旅行、寺社仏閣巡りなど、様々な方法で。
小説/エッセイ執筆 (40-70代向け)
人生経験を作品に。小説教室に通ったり、公募に挑戦したり、目標を持つのも良い。
写真/映像作品制作 (40-70代向け)
写真コンテストや映画祭への応募など、目標設定もモチベーションに。
楽器演奏 (40-70代向け)
ピアノ、ギター、ヴァイオリン、和楽器など、興味のある楽器に挑戦。
芸術作品創作 (40-70代向け)
絵画、彫刻、陶芸など、時間をかけて技術・感性を磨く。
語学の達人レベル習得 (40-70代向け)
ネイティブスピーカーとの交流や、海外ドラマ/映画を活用するなど、楽しみながら継続する工夫を。
専門知識習得 (40-70代向け)
歴史、哲学、心理学、経済学など、興味のある分野を深く学ぶ。大学公開講座なども活用。
伝統工芸習得 (40-70代向け)
陶芸、染織、木工、漆塗りなど、日本の伝統文化に触れる。
感想:FIREした人に「FIRE して何していますか」と聞くとたいていこれのどれかが上がるので、かなりよく網羅していると思います。自分は「新しいスキル」「語学の達人レベル習得」に時間を割いていて、楽器もやりたいなぁとは思っていますが、今の家では厳しそうです。
3. ライフイベント・貴重な経験
若い世代と交流 (40-70代向け)
子供の友達、ボランティア、 mentoring などを通して、世代間交流。
親との旅行・思い出作り (40-60代向け)
親の体力・健康状態を考慮し、無理のない旅行計画を。温泉旅行、思い出の地巡りなど。
親の介護 (40-70代向け)
状況に応じて、外部サービス活用も視野に。
子供の成長を間近で見守る (40-50代向け)
子供との時間を大切に、コミュニケーションを密に。
若い世代に経験・知識を伝える (50-70代向け)
mentoring やボランティア活動を通して、次世代の育成に貢献。
皆既日食/オーロラなど、貴重な自然現象体験 (40-70代向け)
体力・健康状態に合わせて、無理のない計画を。
オリンピック/ワールドカップなど、世界的なスポーツイベント生観戦 (40-70代向け)
チケット入手は早めが有利。
感想:「子供の成長を間近で見守る」は自分の FIRE の目的でもあったので、今できている気がします。「親との旅行」はちょっと盲点でしたが、早めに FIRE したのでそういうのもありかと思いました。
4. 人間関係・社会との繋がり
家族との時間 (40-70代向け)
旅行、食事、共通の趣味などを通して、絆を育む。
友人との交流 (40-70代向け)
学生時代やかつての職場の仲間など、これまでのつながりを大切にする。
地域社会への貢献 (40-70代向け)
ボランティア活動や地域活動に参加することで、社会貢献と同時に、新たな人間関係を築く。
感想:9つの項目のうち、老後の幸せに一番重要なのはこの項目なのではないかと思っています。ここをないがしろにすると孤独になります。
5. セカンドライフ準備・健康管理
投資 (40-70代向け)
FIRE済みでも、長期的な視点で資産運用を継続。
健康的な生活習慣 (40-70代向け)
食生活、運動、睡眠など、健康的な習慣を維持。
セカンドライフの資金計画 (50-70代向け)
公的年金、私的年金、投資などを活用し、ゆとりある老後資金を準備。
終活 (60-70代向け)
遺言書作成、相続準備、葬儀、お墓など、早めの準備が安心。
スローライフ (50-70代向け)
地方移住や、自然豊かな場所への移住も検討。
自分自身と向き合う (50-70代向け)
瞑想、ヨガ、座禅などを通して、心の安定と成長を目指す。
健康管理 (50-70代向け)
定期健診、人間ドック、質の高い睡眠など、健康寿命を延ばす。
食生活の見直し (50-70代向け)
栄養バランス、健康的な食習慣を心がける。
適度な運動 (50-70代向け)
ウォーキング、ジョギング、水泳など、無理のない範囲で。
感想:「健康的な生活習慣 」「健康管理」「適度な運動」は本当に軸になる部分だし、仕事がない今あまりおろそかにする理由もないので、早めから気をつけたいです。他のトピックはちょっと自分にはまだ早いのか??
6. 経験を形にする
回顧録の執筆 (60-70代向け)
人生を振り返り、後世への記録として残す。
ブログ/SNSでの発信 (50-70代向け)
経験・知識の共有、新たなコミュニティ形成。
写真展/作品展の開催 (50-70代向け)
これまでの活動を振り返り、成果を発表する場を設ける。
自叙伝の執筆・出版 (60-70代向け)
人生を振り返り、後世に残す。
ライフワークの追求 (60-70代向け)
情熱を注げる分野で、独自の研究や創作活動に取り組む。
感想:FIRE 仲間は若い人でも「ブログ/SNS で発信」している人が多いので「50-70代」という判断はちょっと当たってないです。他のアイデアはちょっと自分には早いかもと思います。後世に残すかぁ。note.com が後世に残す形になるか分かりませんね。自分の予想では今後 10年でテキスト情報は主に AI を通して発信するようになると思っていて、情報探しも AI に置き換わると思っています。
7. 感謝を伝える・未来へ繋ぐ
家族への感謝を伝える (60-70代向け)
言葉、手紙、プレゼントなど、様々な方法で感謝の気持ちを伝える。
孫との時間 (60-70代向け)
一緒に遊んだり、思い出を作ったり、かけがえのない時間を共有する。
家族の歴史を共有 (60-70代向け)
写真整理、思い出話を通して、家族の絆を深める。
夫婦で共通の趣味を楽しむ (60-70代向け)
旅行、映画鑑賞、音楽鑑賞など、共通の趣味を通して絆を深める。
感謝の手紙を書く (70代向け)
これまでの人生で感謝したい人へ、手紙をしたためる。
思い出を語り継ぐ (70代向け)
子供や孫へ、自身の生い立ちや人生経験を語り継ぐ。
身の回りの整理整頓 (70代向け)
不要な物の処分や整理整頓を行い、スッキリとした環境を作る。
家系図の作成 (70代向け)
自身のルーツを辿り、家族の歴史を後世に伝える。
思い出の品の整理・デジタル化 (70代向け)
大切な思い出をデジタル化し、未来へ繋ぐ。
エンディングノートの作成 (70代向け)
自身の希望を明確にしておく。
感想:全般的に自分にはまだ早すぎるアイデアが並んでいますが、「感謝を伝える」というのは早めから習慣づけるべきかと思います。老人になってから急にやるぞ、とはできなさそうです。
8. 穏やかな日常を楽しむ
日々の暮らしを楽しむ (60-70代向け)
散歩、ハーブ栽培、読書など、ささやかな喜びを見つける。
四季折々の自然を感じる (40-70代向け)
花見、紅葉狩りなど、自然の移り変わりを楽しむ。
懐かしい趣味を再開する (60-70代向け)
若い頃に楽しんでいた趣味を再び始める。
地域の伝統行事や文化に触れる (60-70代向け)
地域のお祭りや伝統芸能に参加する。
感想:このセクションはもう少し具体化したほうが良さそうなので、後でもう少し会話してみます。毎日忙しく予定を埋める一方、こういうアイデアも入れておくといいんでしょうね。緩急大事。今の自分の読書は学び一辺倒なので、「日々の暮らしを楽しむ」ような読書ももっとしてみたいですね。
9. 五感を研ぎ澄ます
美味しいものを味わう (40-70代向け)
食の喜びを満喫する。
自然と触れ合う (40-70代向け)
散歩、ハイキングなどを通して、自然の風景を眺めたり、五感を刺激する。
温泉でリラックス (40-70代向け)
温泉にゆっくりと浸かり、心身を癒やす。
音楽鑑賞 (40-70代向け)
クラシック音楽、ジャズなど、様々なジャンルの音楽に触れ、感性を刺激する。
感想:これも FIRE 仲間の人がよくやっていることかもしれません。AI の回答的には「8. 穏やかな日常を楽しむ」と一緒にして欲しかったところです。
まとめ
かなり網羅したんじゃないでしょうか。もちろんスポーツや、「穏やかな日常を楽しむ」の項目など、もっと具体化できるところはできそうですが、FIRE 後何するかというアイデアリストとしてはかなり十分だと思いました。
こんな風に最近 AI とやりとりすることもだいぶ増えてきました。
深堀りできる項目はもう少し聞いて、また記事にでもしようかと思います。
参考: AI へのプロンプト (一部)
ChatGPT 4, Gemini 1.5 Pro, Claude 3.5 Sonnet を試しましたが、今回は Gemini 1.5 Pro が一番自分にしっくり来た回答を出しました。
実は最初はテーブルフォーマットで出していました。
プロンプトはこんな感じです。リタイア後の生活にフォーカスするため、資産形成のトピックを混ぜないように誇張しています。
私は40代で、妻と子供がいます。すでにFIRE (早期退職)し、経済的に自立しているので、お金に制約はなく、資産形成には興味がありません。自由な時間はたっぷりあるので、50歳までにやるべきことや習慣を知りたいです。(1) 50歳を過ぎてからでは難しいこと(肉体的、精神的なことなど)、(2) 50歳を過ぎてからではチャンスがないこと(ライフタイム・イベントや頻度の少ないイベントなど)、(3) 50歳を過ぎてからでは遅すぎること(身につけるのに時間がかかること、早く始めた方が得をすることなど)を優先したいです。アイデアをできるかぎりたくさん列挙してもらえますか? 具体例も(A, B など)のように列挙してもらえると嬉しいです。また(1~3)の他にも優先すべきカテゴリはどのようなことがあれば、列挙してください。
他にもありますか?
質問を「50代の FIRE した人が60歳までにやるべきこと」に変更したとき、回答はどのように変わりますか? 「50歳までにやるべきこと」と同じアイデアは出力しないでください。
他にもありますか?
質問を「60代の FIRE した人が70歳までにやるべきこと」に変更したとき、回答はどのように変わりますか? 「60歳までにやるべきこと」と同じアイデアは出力しないでください。
他にもありますか?
質問を「70代のかつて FIRE した人が80歳までにやるべきこと」に変更したとき、回答はどのように変わりますか? 「70歳までにやるべきこと」と同じアイデアは出力しないでください。
他にもありますか?
以上のアイデアを全てまとめて markdown のテーブル形式にします。 縦に「やるべきことのアイデア」を列挙します。中項目 (例: "肉体的チャレンジ", "デジタル社会への対応") 毎に empty row を作り、肉体的チャレンジなら肉体的チャレンジのアイデアを全年齢層から集めます。似たアイデアは一つにまとめても構いません。新しい中項目を作っても構いません。 横に "40代でやるといい", "50代でやるといい", "60代でやるといい", "70代でやるといい", "備考" の5列を作り、最初の4列には該当する項目に "✔" をつけます。複数の年代でできる or すべきことには、複数の"✔" をつけますが、現実的に無理なくできるかどうか考えてください。 "備考" には、詳細や年齢別での対処の違いを短文で書きます。