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映像技術の教科書 |18|ワークフロー③データマネージメント

はじめに

こんにちは。
虎徹のタキです。
映像技術の教科書、第18回です。

ワークフロー篇の3回目、データマネージメントについてです。
撮影素材の管理と、その後の編集ワークフローに向けてのデータ変換工程に関してご説明していきます。


撮影素材の取り扱い

撮影にはスタッフの思いと、それに至る膨大な時間、そしてお金がかかります。多くの場合、撮影後に残るものは撮影素材思い出、そして大量のゴミ袋です。

どんなにすばらしい撮影を行ったとしても、肝心の撮影素材の扱いが適切でない場合、最悪のケースはただ思い出とゴミ袋だけが残ることになります。

撮影素材はデジタルデータかフイルムという形で残ります。
過去には磁気テープでの記録が主流でしたが、昨今ではあまり使われなくなりました。磁気テープメディアのよいところは、全損しにくいところです。
物理的にテープが切れてしまったとしても、それ以外の部分は正常に再生できる事が多かったためです。

ムービー用フイルムも同様に物理メディアですが、感光に弱く、専門的な取り扱いを方法を学んだ人にしか使えないものです。写真用135mmフイルムのようにパトローネに入っているわけではないので、チェンジバッグと呼ばれる簡易的な手元の暗室でフイルム交換を行う必要があります。
(8mmフイルムはカードリッジタイプのものもあります)

デジタルデータはほとんどがカメラ内部でSDカードなどのデジタルメディアに記録され、カードリーダーとPCを経由して、HDDやSSDといった保存メディアにコピーする、という工程になると思います。

今回は
・デジタルメディアの種類と特徴
・ストレージの接続方式
・正しい撮影素材管理

について学んでいきます。

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