映像技術の教科書 |04|感度
はじめに
こんにちは。
虎徹のタキです。
映像技術の教科書、第4回目です。
今回は素材のあかるさを決める3つの要素の3つめ、
感度
についてです。
撮影における感度とは
カメラにおける感度とは、撮像素子(フイルムまたはデジタルセンサー)が光をどれだけ効率よく感知できるかを示す指標のことです。
絞りとシャッタースピードが同じであるとき、
感度が高い → 画像(映像)が明るくなる
感度が低い → 画像(映像)が暗くなる
となります。
絞りを蛇口から流れでる水の量、シャッタースピードを水が出る時間とした時に、感度は水を受けるスポンジの保水力のようなものです。
(この例えを深く捉えると辻褄が合わなくなるので、あくまでイメージです)
フイルムカメラ(写真・ムービー問わず)では、感度はフイルム固有の値が設定されており、固定です。
デジタルセンサーにおける感度は、センサーに並んでいる素子と電子回路プロセスによって決まり、カメラの設定で変更することができます。
これに関しては後ほど解説します。
感度の数値
感度はISOまたはASAという基準で表されます。
ASA(American Standards Association)は、アメリカの標準化団体が定めたフイルム感度の規格です。
今ではあまり目にしませんが、DINという規格もあります。
DINはドイツ工業規格(Deutsches Institut für Normung)が定めたフィルム感度の指標です。
ISO(International Organization for Standardization)は、国際標準化機構が定めた規格で、フイルムやデジタルセンサーの感度を統一した方法で示しています。ISO感度規格は、ASA規格とDIN規格を統合したものです。
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