【Adobe Premiere】Sony FX6などの撮影素材をシーケンスに置いたら勝手にLUTが反映されてしまう時の対処法
虎徹タキです。
このところ表題の現象に関して、各所から問い合わせがくるので対処法をまとめました。
問題
未検証ですが、おそらくFX9やFX3も同様かとおもいます。
素材をソースモニタでみるとLOGのまま、シーケンスに置いた状態でプログラムモニタにおくとなんらかの色が乗っかった状態になる
→オフライン編集の仕込みで現場LUTをあてると、ダブルLUT状態になり異常に色が濃くなったり白が飛んだりしてしまう
対策
急ぎの方もおられると思うので、さらっと結論から書きます。
インポートした素材を右クリック→変更→フッテージを変換
でてきたウィンドウの下部、カラーマネージメントが
”ファイルからメディアカラースペースを使用:Sony S-Log3/S-Gamut3.Cine”
とかになっている場合は
”カラースペースを上書き:Rec709”
に変更してください。
これでおそらくシーケンス上の色がソースモニタでの色(素材がS-Log3ならS-Log3)になっているかと思います。
考察
この現象はPr2022で発生し、Pr2021では発生しません。
さきほど2022で検証したフッテージを2021に読み込んで、同様のやり方でカラーマネジメントを確認すると、撮影素材上のメタデータを無視してRec709と認識しています。
Premiere 2022でカラーマネージメント(特にHDR)の仕様が大幅に変更され、デフォルトではファイル自体に重畳されたガンマ・カラースペースを読み込んでタイムラインのカラースペースにあわせて色変換をかけてくれる(しまう)という機能が実装されているようです。
過去には別の問題で、
ということがありましたが、これとは別の機能です。
こちらの解決法は、素材を右クリック→マスタークリップエフェクト(またはソースクリップエフェクト)を無効、です。
もしくは追記の項目を確認してください。
追記 : その他のカメラ
○ Sony VENICE
カラーマネジメントの項目は設定不可
S-Log3にしたいときは右クリック → ソース設定 → 色空間情報を変更
○ ARRI AMIRA / ALEXA
LUTが自動的に反映されます
右クリック→変更→フッテージを変換でLUTをはずしてください
素材引用元:Claus Andersen @ Filmplusgear