【詩のようなもの】Voyagers
ご馳走をたらふく平らげて
春までの長い眠りについた
そうなるはずだったのに
冬のさなかに目を覚ました
きっと君は、ムーミントロール
しあわせそうな寝息を立てる
パパとママを起こさぬように
初めての冬の世界に飛び出したなら
きっとスナフキンに会いに行こう
身体が凍えて
足がしびれて
空気が凛と張り詰める
静かな世界が好きなんだって
きっとスナフキンは言うだろう
雪の積もった丘のうえで
初めてみる世界を眺め
胸に迫る寂しさや
胸に迫る悲しみや
不安な気持ちを打ち明けたなら
まだだれも足跡をつけない
雪野原に駆け出そう
最初の足跡をつけるのは僕たちだ
だって僕らは冒険者たち
だれもしらない冒険者たち
お読みいただき、ありがとうございました！