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John Fulkerson というバスケ選手

こんにちは。早川琢也です。

久しぶりに描く内容がすごいマニアックですみません。

今日はとある1人のバスケットボール選手についてです。


恐らく、この記事を読んでる方の中で、John Fulkersonという大学バスケの選手は聞いたことないでしょう。

彼はこの後NBAにドラフトされるかどうかも微妙なくらいの選手です。

なぜ、そんな選手を紹介したいのかと言いますと、彼は人を感動させるくらい目覚ましい成長を5年間でした選手だからです。


Johnは私が留学していたテネシー大学バスケ部に5年前入部しました。

背が大きいのもあって、一年生から試合に出ていました。

しかし、実際は出来たプレーが物すごく限られてて、聞き手の左手サイドからのゴール下シュートくらいしか出来ませんでした。

ペイントエリアでフリーでボールをもらったにも関わらずシュートをためらっていると、

アリーナ全体の観客が思わず「shoot it!!(シュート打て!!)」と言われてやっと打ってたくらいの選手でした。


それが、2年目には反対サイドからのゴール下でも打てるようになり、

3年目には少し離れたとこからジャンプシュートが打てるようになり、

4年目には体をぶつけながらのタフショットを打てるようになり、

そして最終学年となった今年5年目は、ドライブで切れ込めるようになってリーダーシップまで発揮するようになり、

プレシーズンではカンファレンスのベスト5に選ばれる程でした。


毎年確実に成長していく姿は感動でした。

そして、シニアナイト(最終学年の最後のホームゲーム)で勝利して、試合後のインタビューがまた感動モノでした。

シニアナイトの様子はこちら。


別のラジオでJohnが試合後に話していた内容の一部がこちらです。

子供たちへ、とても大きな夢があって、だけど自分には大きすぎて叶えられないと思ったら、そんな風に思わないで欲しい。もし本当に叶えたいなら、常に夢を頭の中で描いで頑張っていれば、その夢は叶うよ。


まともにプレー出来なかったのに、卒業の年には強豪ひしめくカンファレンスのトップ5にも数えられるくらいの成長を見せた彼が言ったからこそ、

この言葉には物すごい説得力がありました。


実は、今のヘッドコーチのRick Barnesになってから、テネシー大学バスケ部は目に見えて育成路線に舵を切りました。

Coach Barnesは元々、所属したチームでチームカラーや文化を作る事に定評があり、前職のテキサス大学でも安定した成績を残していました。

Coach Barnesが就任した初年度から3年目くらいまでは当時いた選手と大学院生でプレー出来る選手をリクルートして、

元々いた選手と新しく入ってきた選手を試合で使い続けて育て上げました。

その1人がJohn Fulkersonでした。

Coach Barnesが明確に育成路線で貫き、Johnが絶えず努力したからこその通したからこそだと思いました。


NBAに行けるくらい上手い選手はもちろん素晴らしい。

でも、彼のように目覚ましい成長を遂げた選手も同じくらい素晴らしいと心から思います。


Congrats, Fulky!! You showed the sprit of Vols and how the dream comes true for everyone in Knoxville and Tennseess, and especially for young kids. I’m so proud of you!! Cheers from Japan!!

Takuya "Tak" Hayakawa

早川琢也

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早川 琢也, Ph.D.
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