「ビジネスが成立する根本原理」について考えてみた
ビジネスをしている方なら、
「ドリルを買う客は、ドリルが欲しいのではない。壁に穴をあけたいのだ」
という話を聞いたことはないだろうか?
うまく「根本ニーズをとらえよ」という意味では、よくできた格言だ。
しかし「ニーズをとらえ、満たすことが、ビジネスが成立する根本原理だ」と説明しても、説明された側が、ビジネスの種を見つけるのは難しいだろう。
後輩からの問題提起
先日、後輩に、
「ビジネスの種ってどうやって見つければいいのかわかりません」
と聞かれたので、とっさに、
「ビジネスの根本原理を捉えればいいんじゃない?」
と答えたが、我ながら、全く説明になっていない。。。。ごめん後輩。。
そこで、気を取り直して、
私なりに「ビジネスが成立する根本原理」ってなんだ?という、
非常に大きなテーマについて、一言で説明できないか、チャレンジしてみた。
結論:お金を出してでも埋めたいギャップが存在するところにビジネスは成立する
お金を出してでも埋めたいギャップが存在するところにビジネスは成立する
ということが言えるのではないだろうか?
tarakoの知る限り、これに逸脱したビジネスは存在しない、かなり頑健なメッセージだと思う。
自販機で水を100円も出して買うのは「のどが乾かない状態になるためならお金を払う」のだ。
冒頭の例の場合、
「壁に穴をあけるためならお金を払う」のであって「出張穴あけサービス」でもなんでも代替できるわけだ。そこを起点にアイディアを出して、オプション比較すればいい。
先ほどの後輩にアドバイスするなら、
「○○というドメインにおいて、生活者がお金を出してでも埋めたいギャップを見つけ出すこと。そのために、デスクトップ調査や定性・定量調査を行うこと」
後輩と同じような疑問を持っている方の疑問を少しでも解消できれば幸いである。