【『日経ビジネス』の特集記事 】 #2
✅はじめに
⭐『日経ビジネス』の特集記事から、私が特に関心を持った個所や重要と考えた個所を抜粋しました。
⭐ Ameba(アメブロ)に投稿していた記事を再編集し、加筆修正し、新たな情報を加味し、再投稿した記事は他の「バックナンバー」というマガジンにまとめています。
⭐原則として特集記事を3回に分けて投稿します。
「私にとって、noteは大切なアーカイブ(記録保管場所)です。人生の一部と言い換えても良いもの」です。
(プロフィールから)
日経ビジネス電子版セット(雑誌+電子版)を「らくらく購読コース」で、2022年9月12日号から定期購読を開始しました。
日経ビジネスの特集記事 #2
稲盛和夫 カリスマの遺訓 2022.09.12 2/3
<このページでは、『日経ビジネス』の特集記事の概要紹介と、管理人のコメントを掲載しています>
PART 2 苦悩の末にたどり着いた「無私」の境地
PART 2では、稲盛和夫さんの経歴を時系列で見ていくことにしましょう。
尚、かなり大雑把な記述となることをご了承下さい。
下記の内容は、京セラ創業者の稲盛さんの「信念」を語った部分です。
自信と裏腹な不安も抱いていたことでしょう。
「みじめだった」米国行脚
それでも諦めなかった稲盛さんは、「3度目の訪米で果実を得た」そうです。
それ以来、京セラは破竹の勢いで成長していくことになります。
ここでのキーセンテンスは、もちろん「京セラの今日を築いたのは信頼に基づく人の和である」です。
「企業は人なり」とはよく言われますが、実際には社員を大切にしない企業は数多くあります。コスト削減のために、正社員を減らし、非正規社員を雇う企業はザラにあります。
創業に関する解説があります。お金が乏しかった稲盛さんは創業資金を募ることになりました。
出資者は稲盛さんに全幅の信頼を寄せていたからこそ出資したのです。
しかし、創業時の稲盛さんは27歳でした。
西郷隆盛の教え
稲盛さんは鹿児島市で生まれました。そのため同郷の西郷隆盛を尊敬していました。
「敬天愛人」は京セラの社是になっています。
稲盛さんは社業に打ち込む傍らで、勉強を怠りませんでした。
稲盛さんの哲学
次の記述から稲盛さんが哲学を大事にする理由が伝わってきます。
「リーダーには哲学が欠かせない。成功に驕(おご)らず、謙虚に、自分を律する克己心を持ち続けられることが人間としての本当の偉さなのです」
現在の政治家たちに聞かせたい言葉です。
彼れには哲学に基づいた信念がないのです。
訳の分からない宗教団体の名称を隠れ蓑にした反社会的団体と深い関係を結び、国民を騙し続けるとは政治家失格です。
単なる政治屋にすぎません。
稲盛さんのお人柄
稲盛さんは他人にも厳しいですが、自分にはもっと厳しい人でした。
そんな稲盛さんでしたが、別の一面もありました。
やはり信念が必要なのです。右を向いたり左を向いたり、ふらふらしていてはダメです。岸田首相は信念が欠落しているのではないかと思ってしまいます。
動機善なりや、私心なかりしか
「動機善なりや、私心なかりしか」
この言葉は、稲盛さんを語る上で欠くことのできない考え方です。
第二電電を設立する際に、「動機善なりや、私心なかりしか」と考え抜いた末に設立を決断しました。
稲盛さんと孫正義さん
意外に思われるかもしれませんが、孫正義さんは稲盛さんが主宰する盛和塾で学んだそうです。
JAL再生に導いたアメーバ経営
アメーバ経営という考え方を聞いたり本で読んだりしたことはありますか?
最後に、アメーバ経営の概要をお伝えしたいと思います。
なぜ10人前後で構成するアメーバという小集団で分けて独立採算を徹底させるのでしょうか。
少し考えてみてください。
小集団に分けることによって、問題点がどこにあるかを明らかにするためです。
大集団だと問題点がなかなか見つけにくくなります。本質的な問題点が見つからなければ、解決はできません。対症療法に終始することになってしまいます。
破綻した当時のJAL(日本航空)は、胡座をかいていたのです。そして、本質的な問題点がどこにあるのか見つけ出す努力を怠っていたのです。
稲盛さんがJALに導入したのは、実は手法だけではなく、考え方だったと私は思います。その考え方に基づき、徹底することで問題点を一つずつ解決することで復活することができたと考えています。
「破綻前のJALは収支に責任をもつ部署が明確でなく、コスト意識が低かった」
図体が大きいと責任の所在が曖昧になり、責任のなすり合いになりがちです。
稲盛イズムが浸透するに連れて、コスト意識が共有され、業績が回復しました。
🔷 編集後記
名経営者と称賛される稲盛和夫さんは自分に厳しく、他人にも厳しい人だったことがわかります。
世の中には、自分に甘く、他人には厳しい人が少なからずいます。
稲盛さんの3つの考え方を常に念頭に置いて行動すべきだと、つくづく思いました。
「人間として何が正しいか」
「動機善なりや、私心なかりしか」
「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」
今回は、稲盛さんの考え方の重要な点を中心にお伝えしました。
JAL再生を託された時、稲盛さんの周囲の人は皆反対したそうです。
稲盛さんの今までの業績に傷が付き、晩節を汚すことにもなりかねないから引き受けないほうが良いということだったのです。
周囲の反対を押し切って、難しいJALの再生を予想より早く実現しました。
やはり、名経営者あるいは経営の神様と評される稲盛さんは違う!と思いましたね。
⭐ 私の回想録
⭐ 私のマガジン (2022.09.16現在)