堀 紘一 名言集 『リーダーシップの本質』(43)
『リーダーシップの本質 真のリーダーシップとは何か』(43)
『リーダーシップの本質』(初版 2003年6月26日 ダイヤモンド社)は、堀 紘一氏が満を持して上梓した優れたビジネス書です。
略歴は著者紹介に譲るとして、堀 紘一氏はボストンコンサルティンググループ日本法人代表、ドリームインキュベータ創業者となり東京証券取引所に上場させた、単なる経営コンサルタントではありません。
優れたビジネス書を数多く執筆しています。
同じ物事をマイナスにとらえて考え、行動すれば自滅によって負け、プラスにとらえれば最後の勝利へと自分たちを高めていくことができるのである
いいことが続くということは追い風を受けているのだ
ふだんはいいことと悪いことがバラバラに来る
✔ 出典元
『リーダーシップの本質 真のリーダーシップとは何か』
2003年6月26日 第1刷発行 ダイヤモンド社
✍ 編集後記
🔶 『リーダーシップの本質』は堀氏の経歴に違わない内容の本です。重要な点は「本質」です。すぐに廃れてしまうハウツーものとは根本的に違います。
私たちは新奇さに目を奪われることなく、常に「本質」とは何かに着目する姿勢を貫きたいですね。
勉強は一生続けることが大切です。世の中は常に進歩しているのですから。劇的な変化にも予兆はあります。感度の良いアンテナを張り、見逃し、聞き逃ししないようにしましょう!
何歳でも、何歳からでも勉強はできます。書籍を手許に置いておけば、いつでも何度でも参照することができます。
「この本は良書だ」と思ったらその1冊の本を何度も読み返すことが重要です。
一度読んだくらいですぐに理解できたという著書は、中身は大したことはないと判断するべきでしょう。「韋編三絶」という言葉がありますね。
🔷「同じ物事をマイナスにとらえて考え、行動すれば自滅によって負け、プラスにとらえれば最後の勝利へと自分たちを高めていくことができるのである」
よく例えで使われる話があります。
コップの中に水が30%残っているとします。
この解釈として、
もう30%しか残っていないと捉えるのか(マイナス思考)、
まだ30%も残っていると捉えるのか(プラス思考)で行動することで結果は大きく異なるかもしれないということです。
もちろん、状況によって常にプラス思考によって行動することが良い結果を生むとは限りません。
ただし、プラス思考で行動すれば納得感は得られるでしょう。
最善を尽くすという意味では良い結果をもたらす可能性は高いと考えられます。
問題は、一人で決断し行動する場合と、組織で行動する場合には違いがあります。
前者の場合は結果のすべては自分の責任ですが、後者の場合は多数がプラス思考で行動しても、一部の人間がマイナス思考で行動すると組織が崩壊する恐れがあることです。足並みが揃わないことによる危機です。
日常的にしばしば起こることですね。
そうです。言い換えると蟻の一穴です。一枚岩でない。烏合の衆です。
✒ 堀 紘一氏の略歴
ドリームインキュベータ代表取締役社長。
1945年兵庫県生まれ。東京大学法学部卒業。ハーバード大学大学院経営学修士(MBA with High Distinction)。読売新聞、三菱商事、ボストンコンサルティンググループ(BCG)社長を経て、2000年にドリームインキュベータ(DI)創業。
BCG時代には、金融、ハイテク、消費財、Eコマース、中期戦略など数多くの戦略策定及び実行を支援。
『知恵は金なり』『強い会社はこうしてつくれ』『成功する頭の使い方』(PHP研究所)、『人と違うことをやれ!』『どんな「壁」でも突破できる』(三笠書房)、『挑戦! 夢があるからビジネスだ』『脱皮できない蛇は死ぬ』(プレジデント社)、『できることから始めよう!』(ダイヤモンド社)、『ホワイトカラー改造計画』『21世紀の企業システム』(朝日出版社)など著書多数。
(『リーダーシップの本質』の著者紹介から)
✒ 堀 紘一氏の略歴補足
2020年に堀氏はDIの取締役を退任し、DIは電通の傘下となりました。
近況は下記をご覧ください。
「セカンドライフ」を謳歌しているようです。
⭐ 出典元: 『リーダーシップの本質 真のリーダーシップとは何か』
⭐ 私のマガジン (2022.11.19現在)
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