堀 紘一 名言集 『リーダーシップの本質』(19)
『リーダーシップの本質 真のリーダーシップとは何か』(19)
『リーダーシップの本質』(初版 2003年6月26日 ダイヤモンド社)は、堀 紘一氏が満を持して上梓した優れたビジネス書です。
略歴は著者紹介に譲るとして、堀 紘一氏はボストンコンサルティンググループ日本法人代表、ドリームインキュベータ創業者となり東京証券取引所に上場させた、単なる経営コンサルタントではありません。
優れたビジネス書を数多く執筆しています。
四つ目は「経験」である。
できる社員ほどいろいろな経験を積ませなければならない、適度に配置換えをしていかなければならない
五番目は「技」である。
人づくりに際して、リーダーはこの五つの条件を念頭に置くべきである
物事には必ず欠点や弱みがあるものだ。しかしその欠点や弱みは、よほど致命的なものでない限り、それを捨て去る理由にはならない。
ビジネスパーソンとは問題を指摘する人ではなく、どうやったらもっと売れるか、コストを下げられるかというように、問題解決を提案し、実行する人
✔ 出典元
『リーダーシップの本質 真のリーダーシップとは何か』
2003年6月26日 第1刷発行 ダイヤモンド社
✍ 編集後記
🔶 『リーダーシップの本質』は堀氏の経歴に違わない内容の本です。重要な点は「本質」です。すぐに廃れてしまうハウツーものとは根本的に違います。
私たちは新奇さに目を奪われることなく、常に「本質」とは何かに着目する姿勢を貫きたいですね。
勉強は一生続けることが大切です。世の中は常に進歩しているのですから。劇的な変化にも予兆はあります。感度の良いアンテナを張り、見逃し、聞き逃ししないようにしましょう!
何歳でも、何歳からでも勉強はできます。書籍を手許に置いておけば、いつでも何度でも参照することができます。
「この本は良書だ」と思ったらその1冊の本を何度も読み返すことが重要です。
一度読んだくらいですぐに理解できたという著書は、中身は大したことはないと判断するべきでしょう。「韋編三絶」という言葉がありますね。
🔷 「できる社員ほどいろいろな経験を積ませなければならない、適度に配置換えをしていかなければならない」
知識だけの頭でっかちな人間にならないようにという、堀氏の警告です。
知識を実践の場で活用し、経験することによってセンスが磨かれてくるでしょうし、知識が正しいものか、陳腐化していないかを検証することもできます。
経験することによって知識の棚卸しをすることができます。陳腐化した知識を新しいものに入れ替えることは常に必要です。
もちろん温故知新(古いこと、昔のことを研究して、そこから新しい知識や道理を見つけ出すこと)を忘れてはいけません。
SWOT分析
Strengths(強み)
Weaknesses(弱み)
Opportunities(機会)
Treats(脅威)
の4つの頭文字をまとめたものです。
企業や組織あるいは個人レベルでも、この分析手法は役に立ちます。
まず、自社(自分)の強みは何だろうか?(Strengths)
弱みは何だろうか?(Weaknesses)
異業種に参入したり、ライバルと競争できる機会はあるのか?(Opportunities)
逆に、異業種から参入されたり、ライバルに打ち負かされる脅威はあるのか?(Treats)
✒ 堀 紘一氏の略歴
ドリームインキュベータ代表取締役社長。
1945年兵庫県生まれ。東京大学法学部卒業。ハーバード大学大学院経営学修士(MBA with High Distinction)。読売新聞、三菱商事、ボストンコンサルティンググループ(BCG)社長を経て、2000年にドリームインキュベータ(DI)創業。
BCG時代には、金融、ハイテク、消費財、Eコマース、中期戦略など数多くの戦略策定及び実行を支援。
『知恵は金なり』『強い会社はこうしてつくれ』『成功する頭の使い方』(PHP研究所)、『人と違うことをやれ!』『どんな「壁」でも突破できる』(三笠書房)、『挑戦! 夢があるからビジネスだ』『脱皮できない蛇は死ぬ』(プレジデント社)、『できることから始めよう!』(ダイヤモンド社)、『ホワイトカラー改造計画』『21世紀の企業システム』(朝日出版社)など著書多数。
(『リーダーシップの本質』の著者紹介から)
✒ 堀 紘一氏の略歴補足
2020年に堀氏はDIの取締役を退任し、DIは電通の傘下となりました。
近況は下記をご覧ください。
「セカンドライフ」を謳歌しているようです。