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第10回 なぜ「なぜ?」の質問が上手く使えないのか

1 「なぜ?」の質問が上手く使えない3つの理由

 今回のシリーズ、“武田斉紀の『大手に勝てる「理念採用」』”の狙いは、「中堅中小企業や人気・ブランド企業ではない大手企業でも理念採用によって勝てる」こと、そしてその方法論をお伝えすることです。

 その具体的な方法論として、第5回から面接における「なぜ?」という質問の効果的な使い方について紙面を割いてお話ししてきました。

 私が「理念採用」に関するセミナーや研修などで、この「なぜ?」の質問の効果的な使い方についてお話しすると、多くの方が「なるほど!」と気付かれます。そこで試しに面接官役と応募者役に分かれて練習していただくのですが、なかなかすぐに思うようにはいきません。

 あるいはその場では何となく「つかめた」と思ってお帰りになっても、いざ本番となると緊張したり、失敗したらどうしようと、結局「なぜ?」を上手く繰り返せないと聞きます。

 そして、“なぜ「なぜ?」の質問が上手く使えないのでしょうか?”という質問をいただくのです。なぜか? 理由を3つにまとめてみました。

■なぜ「なぜ?」の質問が上手く使えないのか
【理由1】まだ十分にトライしていないから
 ⇒【解決策】まずは「なぜ?」を繰り返すことにしつこくトライしましょう

【理由2】どこまで掘っていいのか分からない
 ⇒【解決策】お互いが合うか、合わないかを判断できれば十分です

【理由3】掘りすぎて相手が答えに窮する状況に耐えられない
 ⇒【解決策】深層に迫ることはお互いにとってプラスであると信じましょう

 それぞれについて、この後詳しく解説していきましょう。

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