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ハニーVS.ダーリン 2年目の駆け引き(2006)

ジェニファー・アニストンが主演のロマンティック・コメディだということでBlu-rayを買ったペイトン・リード監督「ハニーVS.ダーリン 2年目の駆け引き」を見て、"ジェニファー・アニストンでラブコメなら間違いないだろう"という勝手な思い込みは大間違いだということを思い知らされた。

ゲリーが野球場で近くの席に座っていたキュートな女性ブルックを有無を言わせぬ猛烈なアタックでナンパするところから映画は始まり、オープニングクレジットでその後の2人の仲睦まじい日々が紹介されていき、いよいよ本篇スタートのタイミングでは2人が共同で購入したマンションで同棲生活をしている。

2人は共働きなんだけど、親族が家に集まるということで仕事終わりのブルックが一生懸命テーブルセッティングして料理を作っていても、ゲリーは全く手伝おうともせずにリビングで野球を観たりゲームを遊んだり。「1日仕事して疲れたから俺は休む!」「私だって仕事してるんだから気持ちよく手伝ってよ!!」

汚れた服もそのへんに脱ぎっぱなしで、家事を全くサポートせず、いつも自分の好きなことばかりしているゲリーに徐々にブルックは嫌気がさしてくる。このブルックの自己中な身勝手ぶりが(いつも言ってて恐縮ですが)例え映画の中の役であっても僕には全く受け入れられない大嫌いなタイプで、これ見てるだけでも嫌な気分。(思わず見るのをやめようかと思ったが、せっかく買ったBlu-rayなので、最後まで見た。)

そんなこんなでブルックとゲリーの関係がこじれていくお話なのだけど、本作はうまくいかなくなったカップルの嫌な面ばかりを繰り返し見せる作りになっており、"ロマンティック・コメディ"と書かれたジャンルからは程遠い仕上がり。

見ていて全く幸せな気持ちにもなれず、笑えもせず、嫌な気分だけがマシマシになっていく、これっぽっちも共感できない作品でした。でも、ペイトン・リード監督は、この後「アントマン」みたいな楽しい映画を撮るんですよね…

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