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恋はデジャ・ブ(1993)

ハロルド・ライミス監督の1993年作品「恋はデジャ・ブ」を見た。主演はビル・マーレイ。

ペンシルバニア州パンクスタウニーという田舎町で毎年開催される「Groundhog Day」というイベントの取材に出向いた、高慢で自己中心的なTVの人気天気予報官フィルは、この町も住民もイベントも全てを馬鹿にしていて、さっさと終わらせて帰りたいと思っているのだが…

なんと、そんなフィルがこのイベント当日の午前6時から24時間のループに閉じ込められてしまう。来る日も来る日も、同じ田舎のイベントをレポートし続けて、次の日に進めないのだ。

やがてフィルは1日がリセットされるのをいいことに、1日に起きる出来事を把握して都合よく利用し、地元の女性を口説いたり、犯罪を楽しんだり、好き放題にやり始めるのだが、やがてそんな日々にも嫌気がさす。

そんなループの中で、なかなか口説き落とせないプロデューサーの女性の人柄や考え方を知るにつれ、傲慢な自分の生き方を改めていく… という、いい話に展開していくのだった。

今となってはタイムループものの"よくある話"になってしまうが、1993年当時としては、かなり新しいアプローチだったのではないかと思う。

繰り返される同じ1日に何をするか?というバリエーションもひと通りやっているし、その中で幸福な生き方について考えさせるストーリーも悪くない。映画が作られたタイミングで見れば、もっと感動が大きかっただろうなぁ…と思った1作。

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