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フラッシュダンス(1983)

1983年の大ヒット映画にエイドリアン・ライン監督の「フラッシュダンス」という作品がありまして。

昼は製鉄所で溶接工として働き、夜はナイトクラブのダンサーとして踊る、プロのダンサーを目指す18歳の女性の姿を描くお話なんですが、何と言いますか… まさに物語はそれだけなんです。

ただ、このジェニファー・ビールス演じる主人公が可愛らしくて、製鉄所の社長が惚れちゃうんですよね。最初は「上司とはプライベートな関係を持ちたくない」と言う主人公ですが、社長押しまくって、結局、歳の差恋愛関係に。

描かれるのは若きダンサーと社長の恋愛と、若きダンサーの夢への挑戦。さっきも述べましたが、物語はスカスカです。かつ、これ今の時代に作ったら、ハラスメント要素満載で叩かれかねないんじゃないかと…

それでもこの映画がヒットしたのは、ジョルジオ・モロダーがプロデュースするノリの良い楽曲が次々と流れ、そのシーンは映画的な技法ではなく当時まだ新鮮だったミュージックビデオ的な作りになっているからで、映画としては薄っぺらい反面、カッコいいミュージックビデオ集としてはクオリティ高く仕上がっているんですよね。

公開当時に劇場で観て、個人的には「もう二度と観ないだろうなぁ…」って思ってたのですが、なんとこの度、4Kデジタルリマスターで劇場公開されてまして、縁あって再び観てしまいました。こういった作りの映画はもう作られることないんだろうなぁ。

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