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PIGGY ピギー(2022)
カルロタ・ペレダ監督の2022年作品「PIGGY ピギー」を観た。
スペインの田舎町で暮らすティーンエイジャーのサラは、クラスメイトから太っていることを揶揄され、執拗なイジメに苦しんでいた。そんな気持ちは家族にも理解されず、家の中でも居場所を見つけられないサラはヘッドホンに頭をうずめて閉じこもるしかない毎日を送っていた。
ある日、ひとりで地元のプールへと出かけたサラは、怪しげな謎の男と、3人のクラスメイトと鉢合わせる。再びクラスメイトたちのイジメの標的となるサラ。 服もタオルも奪われたサラは水着のまま泣きながら帰る羽目になるが、その帰り道、3人のいじめっ子たちが、謎の男の車に拉致され連れ去られるところに遭遇。謎の男は何故かサラには手出しせずに、バスタオルを1枚残し、その場を立ち去る。
犯人から特定されてしまったサラは、警察に通報するにも犯人が怖いし、友達のことは心配だけど、友達はいつも執拗にサラを虐める嫌な奴らだし、一体どうすればいいんだ!?と途方に暮れるのだった。
前半の虐めの執拗さは、ありがちな話だけど酷くて、酷すぎるあまりにサラの葛藤もわからなくはなくて。犯人の思考も、これまたよくわからなくて。
よくわからないだけに、この話はどこへ転がっていって、どんな結末を迎えるのだろう…? と、先が読めないままに進んでいくのが、だんだん楽しくなってくる作品でした。