キングダム 大将軍の帰還(2024)
佐藤信介監督「キングダム 大将軍の帰還」を2回観ました。4作目にして、ひとつの山場を迎える"第一部完"的な物語で、過去3作を観て楽しめた人にとっては文句なしに面白い作品だと思います。
単体の作品として観れば、第1作または第3作の方が好きという方もいるかもしれませんが、そもそも第3作と本作なんて前編と後編みたいなものですしね…
「大将軍の帰還」という通り、本作では王騎にスポットライトが当たり、趙のホウ煖との過去の因縁を回想しつつ、2人の死闘が繰り広げられるという見せ場が用意されており、これは見応え十分。
映画が終わると後半の王騎の印象が強すぎて、あたかも今回の映画では、肝心の信の成長物語が薄かったかのような後味が残るのですが、改めて2回目を観て、それぞれの物語の章立てと尺を確認していくと、王騎の物語を信の物語が包み込む構造になっていることがわかります。
そんな信の成長という意味でも、大きな飛躍があった"第一部完"であると感じました。4作まとめて、邦画の娯楽作品としてはかなりの傑作だと思うので、ぜひ興収80億円みたいな大ヒットになって欲しいと思います。
何はともあれ、大沢たかおさん、身体作りまで含めて見事すぎる熱演、お疲れさまでした。
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