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スオミの話をしよう(2024)

三谷幸喜脚本&監督「スオミの話をしよう」を観た。本作は、監督が長澤まさみさんのために書いた、彼女ありきの作品なのだそうだが、三谷幸喜さんがこのパターンのコメントをしているときは、たいがい脚本がつまらない。

今回も長澤まさみさんは八面六臂の大活躍なのだが、なにせ脚本が何も面白くなくて、どうでもいい男どもの小競り合いをぐだぐだと見せられる辛い2時間だった。キャラクターも薄っぺらいんだよね。

他の豪華な役者陣も流石の演技を披露していて、こんなどうしようもないお話をみんなで頑張って成立させていて凄いなと思った。俳優に頼るな、脚本で魅せろ!

舞台やドラマには面白い作品が多いのに、映画には向いてないのかなぁ…。

三谷幸喜監督の映画は、個人的には「ラヂオの時間」がベスト。その後、「みんなのいえ」、「THE 有頂天ホテル」、「ザ・マジックアワー」はまぁまぁ面白いかなと観ていたが、「ステキな金縛り」でこりゃアカンと思って、今回もその延長線上だった。

最初からハードル上げずに観たんだけど、それをも下回る残念な出来。ミステリーにもなってないし、最高傑作!なんて、とんでもない。長澤まさみさん含め俳優陣は本当に頑張っているので、もったいないよなぁ。

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