花嫁はどこへ?(2024)
キラン・ラオ監督の「花嫁はどこへ?」を観た。
2001年のインド。結婚式を終えた2人の花嫁は同じ列車に乗って花婿の家に向かっていたが、乗り降りする客で満員電車の座席が次々に入れ替わり、同じ衣装で赤いベールで顔が隠れていたことから、プールの夫のディーパクが間違ってジャヤを連れ帰ってしまう。
居眠りしている間に置き去りにされたプールは終着駅でディーパクがいないことに気づくが、ディーパクの家の住所も電話番号もわからず、見知らぬ土地で途方に暮れる。
結果、2組の新婚夫婦の花嫁が行方不明者として警察に届けられるわけだが、間違えられたジャヤが何故ディーパクについていったのか? 何もかもわからない状態で駅で独りぼっちになったプールはどうなるのか? 2人の花嫁と、それぞれの夫側と警察の思惑が交錯する物語が始まる。
2人の全く違うタイプの女性が、インド社会における男女格差の厳しい現実の中で、それぞれの生き方を改めて考え、未来へ進んでいくのが前向きで清々しい。
昔ながらの人情喜劇で、素直に素朴に楽しい映画を観たいときにピッタリ。ほっこり幸せな気持ちで映画館を後にできる、安心して幅広いお客様にオススメできる映画です。
いい人もいっぱい出てくるし!(^。^)
一方で、持参金の文化とか、男女格差とか、プールの何も知らなさとか、村の暮らしぶりとか、国や文化の違いを考えさせられます。あと、登場人物の心情を歌で表現するのは変わらない表現方法だね♪