キャット・ピープル(1982)

ポール・シュレーダー監督の1982年作品「キャット・ピープル」をリマスタリングBlu-rayで再見。


若い頃に観たときには、この微妙なバランスの物語をちゃんと理解できてなかったな…たぶん。なーんて思った。

自分は人間と愛し合えば豹に変わってしまう種族で、人間を喰い殺さねば元の姿に戻ることができないことを知ってしまった主人公は、初めて心から好きになった相手にどう対峙するのか?

主人公を演じるナスターシャ・キンスキーが、とてつもなく美しく危うい魅力を発散していて、豹人間だと言われても納得の雰囲気。その兄を演じるマルコム・マクダウェルも表情がこの特異な種族にピッタリだ。

音楽にジョルジオ・モロダー、主題歌はデビッド・ボウイという布陣も豪華。

呪われた運命を生きる女性の悲しき運命を描いた作品だと一般的には言えるが、最も美しい時期のナスターシャ・キンスキーを監督が撮りたかっただけなんじゃないかと思わなくもないくらい、彼女の魅力に依存した映画でもある。

なお、この時期のナスターシャ・キンスキーは本当に妖しく美しいのだけど、彼女が出てくると、どうしても脳裏にお父さんであるクラウス・キンスキーの姿が浮かんでしまって居心地が悪いσ(^_^;)


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