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TITANE/チタン(2021)

ジュリア・デュクルノー監督の「TITANE/チタン」を観た。強烈な問題作と言われながらも、第74回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した作品。

実際、強烈だった…

んだけど、なんなのだろうか、これは? ヘンテコ映画好きでも、こりゃわからん。

子供の頃に父親の運転する車の後部座席で大暴れして事故を誘発し、頭にチタン製のプレートを埋め込まれる程の大怪我を負った主人公アレクシア。もともと相当ヘンなのが、ますますヘンになって、もう収拾がつかなくなります。

彼女が辿る数奇な(?)運命と、それを見届けた老人との、最後は宗教的なイメージに至るような物語。というところに帰結するのですが、その途中で描かれる(特に前半の)痛々しい場面のつるべ打ちは、見ていてげんなりするレベル。

何が言いたいのか、どういう意味なのか、これは何なのか? なんていちいち考えてもわからないので、ただ目の前に現れるものを見つめ、「うげー」となったり「ほげー」となったり、流れに身を任せて108分の刺激的かつ不可思議で気色悪い世界を見届けてください。

これ観ると、いかにデヴィッド・クローネンバーグ監督がちゃんとした人なのかわかるなぁ…

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