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魔界探偵ゴーゴリ 3部作(2017,2018)

イゴール・バラノフ監督「魔界探偵ゴーゴリ」は、約2時間の映画×3本で構成され、1時間で1章という章立てでテンポ良く物語を進めていく。

19世紀のロシアの文豪ニコライ・ゴーゴリの著作をベースにしたという本作は、まさに著者のゴーゴリそのものを"霊的能力を持つ駆け出しの作家"として主人公に設定し、彼自身の生涯の一部分をもキャラクターに重ね合わせてしまう。

ゴーゴリは捜査官のグローと共に、ポルタバ州ディカーニカ村で起きている若い女性が次々と殺される事件の解決に挑むが、この事件の裏には悪魔のような風貌をした謎の黒騎士の存在があった。

連続殺人事件を捜査しつつ、この世の者とは思えない黒騎士の正体や目的も探りつつ、閉鎖的で余所者には非協力的な村人たちのと対峙を見せ、グローの抜群の推理力にゴーゴリの霊的能力を組み合わせ、幽霊や魔女も登場する上に、過去に隠された謎にまで迫るという…豪華絢爛な内容で、全く飽きさせない。

第4章では、映画「妖婆 死棺の呪い(魔女伝説ヴィー)」と同じ原作を基に、魔女や妖怪たちとの教会での戦いも描かれ、めちゃくちゃテンション上がったりして。

物語は最後の最後まで予想を裏切る展開を見せ、それなりにバランス良く、"謎解き冒険ホラーアクションサスペンス"といった趣きのてんこ盛りの娯楽作品に仕上がっていました。主人公のゴーゴリがあまりにも暗すぎるのが難点ですが、それもまたこの舞台設定には合っているかなと…

見始めると一気に見れちゃう作品です。

※僕は、Amazonプライムで見ました。
「魔界探偵ゴーゴリ 暗黒の騎士と生け贄の美女たち」2017公開
「魔界探偵ゴーゴリII 魔女の呪いと妖怪ヴィーの召喚」2018公開
「魔界探偵ゴーゴリIII 蘇りし者たちと最後の戦い」2018公開

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