2024年シーズンのオリックス・バファローズの現地観戦を振り返る
◆はじめに
パ・リーグ四連覇と日本一奪回を目指した2024年シーズンのオリックス・バファローズでしたが、蓋を開けてみると故障者の続出、打線の不振とそれに伴う投手陣への無援護に苦しみ、最終的にリーグ5位という成績でシーズンを終えました。
さらに、10月6日(日)のシーズン最終戦終了後には、中嶋聡監督が辞意を表明。岸田護新監督と新しく就任したコーチ陣のもと、捲土重来を期すことになりました。
前置きが長くなりましたが、ここで今一度2024年シーズンのバファローズの公式戦生観戦を振り返ってみようと思います。
◆2024年のバファローズ戦観戦実績
3月31日 対福岡ソフトバンクホークス ●2-5
4月24日 対埼玉西武ライオンズ ○4-3
(5月1日 対千葉ロッテマリーンズ ●3-6)
6月15日 対東京ヤクルトスワローズ ○9-3
7月7日 対北海道日本ハムファイターズ ○6-3
(8月2日 対千葉ロッテマリーンズ ●2-3)
8月20日 対埼玉西武ライオンズ ●0-1
(8月25日 対千葉ロッテマリーンズ ○2-0)
(9月11日 対千葉ロッテマリーンズ ●3-12)
9月24日 対埼玉西武ライオンズ ●2-9
※()内の試合は、もう1つの贔屓球団である千葉ロッテマリーンズのファンとして参戦
トータルの観戦成績は4勝6敗。マリーンズ側で観た試合を除いても3勝3敗。
現地での観戦成績としてはそう悪くはないのではという印象でした。
それなりに勝ち試合を観られたとはいえ、チームが5位に終わってしまったのは悔やまれる限りですが、長年の暗黒時代を経験している身としては、何年も野球を観ていたらこういうシーズンもあるさというぐらいの認識です。
来る2025年シーズンは岸田新監督1年目のシーズン。あまり高望みはしすぎず、2024年シーズンより少しでも上の順位に入ってくれれば良いというスタンスで応援しようと思います。
◆現地観戦で印象に残った試合から
ここでは、2024年シーズンに現地観戦したバファローズの公式戦のなかでも、特に印象に残った2試合を振り返ろうと思います。
■その1・4月24日(水)ライオンズ戦@京セラドーム大阪
まずは4月24日(水)の本拠地でのライオンズ戦。
3回裏のマーウィン=ゴンザレス選手のソロホームラン、7回裏の森友哉選手、宗佑磨選手のタイムリーにより、バファローズが3-0と優位に試合を展開していました。
あと3人を抑えたらバファローズの勝利という状況で迎えた9回表。
クローザーの平野佳寿投手がライオンズ打線に捕まりスコアは3-3の同点、試合は延長戦にもつれ込むことになりましたが、10回裏に紅林弘太郎選手がライオンズ・本田圭佑投手からサヨナラタイムリーを放ち劇的勝利。
ヒーローインタビューは紅林選手と、10回表を完璧に抑えて来日初勝利を飾ったマチャド投手でした。
個人的な話になりますが、京セラドーム大阪での現地観戦勝利は2022年の日本シリーズ第4戦以来実に1年半ぶりのこと。
2023年シーズンに本拠地で勝ち試合を見られなかった悔しさがある分、この日のサヨナラ勝ちは格別なものでした。
■その2・8月20日(火)ライオンズ戦@上毛新聞敷島球場
8月20日(火)に群馬県前橋市の上毛新聞敷島球場で開催されたライオンズ戦は、バファローズにとって2012年以来12年ぶりの群馬県での公式戦ということで、3月に開業した北陸新幹線の延伸区間の初乗りを兼ねて泊まりがけで遠征してきました。
長丁場の移動の末ようやく球場に到着した私たちが真っ先に目にしたのは、本来のビジター用である紺色のユニフォームではなく、ホーム用の白いユニフォームを着用してプレーしているバファローズの選手たちでした。
どうやら、ライオンズが夏季限定の「ライオンズフェスティバル2024」と銘打った紺色の企画もののユニフォームを着用していた関係で、このようなイレギュラーな措置が取られたようです。
先発投手はライオンズが髙橋光成投手(群馬県沼田市出身)、バファローズが田嶋大樹投手(栃木県宇都宮市出身)という北関東対決。
髙橋投手のほか、ライオンズの渡辺久信監督代行(前橋市出身)、蛭間拓哉選手(桐生市出身)、柘植世那選手(高崎市出身)、バファローズの安達了一選手(高崎市出身)と、両軍のメンバーに群馬県出身者が目立つカードでした。
試合は両軍先発が一歩も譲らない投手戦の様相で、バファローズ打線はライオンズ投手陣から10安打を放つもなかなかランナーを進めることができず、ライオンズ打線相手に好投する先発の田嶋投手を援護できませんでした。
0-0で迎えた7回裏、ランナー1・3塁の状況で田嶋投手に代わって登板した2番手・吉田輝星投手がライオンズ・佐藤龍世選手にタイムリーヒットを浴び1点を失いました。結局これが決勝打となり、0-1でライオンズが勝利。
好投した先発投手を打線が援護できず、対戦相手に打たれた一発のホームランなりタイムリーヒットなりで敗れるという、今季のバファローズによくある負けパターンでした。
無援護負けという試合結果自体も悔しかったのですが、それ以上に現役最後の故郷凱旋となるであろう(実際にそうなった)安達選手がベンチ入りしていたにも関わらず、ついぞ試合終了まで出番がなかったのが残念でした。
もっとも、2019年以来5年ぶりの前橋開催のライオンズ戦ということで、球場でのグッズやご当地グルメの販売、イニング間の打ち上げ花火など、試合結果は抜きにして楽しめる要素は多い試合だったので、この日の一部始終はまた改めて記事にしたいところです。
◆おわりに
以上、2024年シーズンのバファローズ戦の現地観戦を振り返ってみました。
10月末には新しいコーチ・スタッフ陣の顔ぶれが発表されたほか、ドラフト入団選手、新外国人など、期待の新戦力も続々と出揃い、2025年シーズンに向けたチーム作りが着々と進められている様子です。
また、宮城大弥投手が「13」→「18」、紅林弘太郎選手が背番号「24」→「3」、古田島成龍投手が「97」→「35」と、期待の若手選手3名についても背番号の変更が発表されました。
期待あり不安ありというところですが、来シーズンに岸田新監督率いる新生バファローズの見応えある試合を1試合でも多く観戦できることを願いつつ、結びとさせていただきます。