手机

スマートフォンって凄いよね。
日本では「スマホ」なんてそのまんまな略語になっているけども中国あたりの「手机」ってのはすごくしっくり来ると思う。
自分の必要なものを集めておいていつでも見れる場所。
まぁ日本でも「オフィス」の「デスク」みたいなものって随分存在価値が変わってしまった気がするけども。
書類そのものが減っていけばそれを広げる場所なんて不要なものだし最新の情報さえも置いておける「手机」があれば本棚みたいのも要らなくなる。
もちろん自分のデスクみたいなものも要らない今のオフィスワーカーは一体どこで働いているんだろう?
それはそうとスマートフォンがスマートで居られる所以はそのネットワークにあると言っても過言ではないだろう。
何しろスマートフォン自体は大して物事を知っている訳ではない。
昔ながらの紙の辞書ならばその紙の厚さの分だけ情報が詰まっているし電子辞書だって内部のメモリに持っている以上のことは恐らく知らない。
スマートフォンはあちこちに置かれた情報の山から最適と考えられる答えを探してくるのだ。
おまけに紙の辞書どころか電子辞書よりも小さく軽いし紙の辞書がせいぜい枕の代わりに使える以外に用途がないのに比べてなんだって出来る何ならナンの作り方だって知ることが出来るしナンを作る様子を動画で見ることが出来るし出来上がったナンをそこそこの画質で記録出来るうえにナンを作ったことを皆に自慢することさえ出来る。
それはもう私たちの生活に欠かせないツールと言っていいだろう。
ところが、だ。
何らかの事情でネットワークから切り離されてしまったスマートフォンを想像して欲しい。
何らかの障害だったり料金の未納だったりのケースだ。
私の場合は恥ずかしいことに後者なのだけどもとにかくネットワークから切り離されてしまったのだ。
これは困った。想像以上だった。
ともかく現在の私は唯一の収入である障害年金を停止されているのだけれども助けを求める電話すら出来なくなってしまった。
知らない人も居るかもしれないがスマートフォンには電話の機能も備わっている。
ネットワークから切り離されたスマートフォンはおおよそ何の役にも立たない。
強いて上げればカメラ機能ぐらいのものか?
私のスマートフォンにはオフラインで使用出来るゲームがひとつとダウンロードしていた電子書籍が三冊ほどあった。
オフラインで使用出来るゲームと言ってもそもそもオンラインで使用する前提なので同じことの繰り返しだ。
電子書籍の続きを読みたくても読む術はない。
一番困るのは携帯電話のプラン変更だろうか。
そこそこの値段のネット繋ぎ放題のプランだ。
おそらくこの先も使えない携帯電話の使用料を請求され続けるのだろう。

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