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仲介業者チェックを行う金融機関が増えている
もともとスルガ銀行は、過去不正融資に関わった仲介業者に対しての融資をNGとしていますが、このような取組みを始める金融機関が増えています。
オリックス銀行や千葉銀行もその一つです。
千葉銀行の場合、取引する企業は原則大手企業かそれに準ずる企業としています。
当社(アセットビルド)のように過去何十件と取引している会社は例外で今後も継続して取引を行うことができます。
それでも昨年取引した際には、過去3年分の決算書の提出を求められました。
このような審査方法を行うようになったきっかけは、不正融資以外だけでなく顧客とのトラブルが過去に複数あったようですね。
トラブルで連絡したら会社が既になくなっていたとか。
宅建番号が(1)のような歴の浅い不動産仲介業者に対してもハードルが高くなっており、不正融資如何にかかわらず融資を受け付けてくれない可能性があります。
投資家は付き合う(取引をする)不動産会社にも注意を払わなくてはなりません。
それはブラックリスクにのっている仲介業者と取引している投資家も(この人も不正融資に関わっているかもしれない!?)チェックが入るためです。
実際に融資NGになっている不動産投資家もいます。
さらに売却時にも注意が必要です。
仲介手数料無料や半額といった広告で、売主を募る業者がいますが、その中にも金融機関がNGとしている不動産仲介会社が数多くいるためです。
不正融資で業績を伸ばしていたものの融資の引き締めで行き詰まり、買い仲介では食っていけないので、売りで稼ごうとこのような取組みで売主を集める業者が存在します。
このような業者と取引してしまうと上記に書いた通り、投資家もブラックリストに載ってしまう可能性があり、今後の不動産投資の結果を大きく左右しかねません。
さらにオリックス銀行やスルガ銀行は中古アパート・マンションの融資付けにも積極的で、この2行が使えないとなると売却価格が確実に下がります。
このように投資家は物件だけでなく、取引に値する業者かどうかをきちんと見定める必要があります。