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お片付けのノウハウだけじゃなかった。整理収納アドバイザーとの出会いで見つけたもの
整理収納アドバイザーという資格があります。
文字通り整理収納についての資格で、資格を取得された方の中には整理収納術やライフハックをメディアで伝えたり、地域で暮らしのお困りごとを解決したりして活躍されている方もいらっしゃいます。
「売り出し方のヒントになるかも」少し打算的な思いで目指した資格取得
最初に整理収納アドバイザーの存在を知ったのは、社長見習いの頃。つっぱり棒をどう売り出していくかを考えている時でした。
実は、突っ張り棒を作る家に生まれたものの、会社に入るまでに自分で選んで使っていた自社製品といえば、押入れハンガーのような置き型の収納用品。それはそれで便利なアイテムとして使っていたのですが、つっぱり棒はどう使えば便利なのか、ユーザーの皆さんはどう使っているのかという視点が正直ありませんでした。
(過去の記事でも書きましたが、つっぱり棒はオワコンなダサいアイテムだと思っていた)
そんな時、コジマジックさんや暮らしのプロと言われる方々が、つっぱり棒を使った収納ハックを婦人雑誌やメディアなどで紹介してくださっているのを見つけ、その方々が整理収納アドバイザーという資格を持っていることを知りました。
整理収納術を身に着けたいというより、「整理収納アドバイザーのコミュニティに加わることができれば、つっぱり棒を使っているユーザーと会うことができるかもしれない。」「つっぱり棒の売り出し方のヒントになるかもしれない。」と少し打算的な思いで取得をめざしたのが最初です。
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「あなたはどう暮らしたいの?」整理収納アドバイザーと出会って知った整理収納の本質
整理収納アドバイザーの資格取得を通じて、整理収納の知識を体系的に得ることができたのはもちろんなのですが、一緒に受講した同期たちの存在が今の会社経営の考え方にも大きな影響を与えてくれました。
整理収納アドバイザーの資格を取得した私は、そこで同期として知り合った井上さんに自宅のコンサルに来ていただくことになりました。でもそれは、メディア戦略の一環として家の中を製品ショールームにしたいという思惑もあったから。正直、「家の課題解決はそれはそれとして。突っ張り棒はおしゃれに見えるように設置してもらえればそれでいい」とすら思っていたのです。
でも、井上さんは、このつっぱり棒をどこに設置したいか、家のどこに収納を増やしたいかではなく「あなたはこの部屋でどう暮らしたいか」を問うてくれました。
そうして、過去の記事のとおり、「その暮らしの理想を叶えるにはつっぱり棒が一番いい」と私の暮らしのざわざわを解決してくれました。
暮らしの導線が整い、段ボールに仕舞いっぱなしだった思い出の品たちをアクティブに使うことができるようになった。より私らしく暮らせるようになったのです。
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整理収納と聞くと、便利な収納術やライフハックに目が行きがちですが、本質は「いかにその人の暮らしを快適にするか」にあります。暮らしが整うと、時間に余裕が生まれ、好きなことに打ち込めたり、家族との会話が増えたり、生活が豊かになる。
つっぱり棒も、ただそこに棒として存在するのではなく、その人、その時々の暮らしの課題解決に寄り添うものだと、彼女は教えてくれたのです。
「みんなの暮らしを良くしたい」夢を語る同期たちから見つけた私の夢
そんな整理収納アドバイザーの同期が集まると、語られるのは、新しい収納ハックよりも、夢や理想の話が多いように思います。
「整理収納を伝えて生活が変わり、喜ばれることが嬉しい。これを仕事にしたい。」「片づけは苦手だったけど、整理収納アドバイザーの資格取得を通じて自分の暮らし方が変わった、この喜びをみんなに伝えたい!」
彼女たちの未来や理想を語る熱意や、実際に整理収納アドバイザーとして多方面で活躍する姿に私も刺激をもらいました。
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じゃあ、私にできることはなんだろうか。
モノがあふれる今の時代に、メーカーとして新たにモノを作る意味はなにか。
提供したいのは、モノそのもの自体の豊かさではなく、暮らしの豊かさを支えるアイテム通じた「私らしい暮らし」そのもの。それこそが、平安伸銅が企業として存在する意義なんじゃないか。
その思いが、今の会社の考え方に繋がっているのだと思います。