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#大学生の日常も大事だ

っていうハッシュタグを最近よく見かけるね。

こんにちは。カイジ大好き芸人、でも嘘つくのアホ下手、しがです。

このハッシュタグをちょっと覗いてみると大学1年生が多いように見える。なんでこうなってるのか、大学生以外にもわかるように、そして少しでも1年生の心の支えになれるように考察していこうね。

まず簡単に今の大学生がどういう状況か簡単に整理だけしておこう。

本格的に自粛ムードが始まったのは2月中旬。そう、今の1年生視点で見ると受験がちょうど終わったころだ。受験勉強を一度でも経験した人ならわかると思うけど、「受験期間」はほんっとうに長い。先の見えない暗闇をかき分けながらマラソンしているような感覚になる。そして長く勉強している人ほど、試験本番が近づいてくるにつれて「やっと終われる!!」という感覚になるだろう。生活のすべてを勉強に投資していた日々からやっと「解放」される。我慢していたあれやこれ、行きたかった場所、遊びたかった人、買いたかったもの。たくさんあっただろう。私は受験期に、「終わったらやりたいことリスト」を溜めてそれを糧に頑張れていた人間なのでよくわかる。

そう、話は戻るが受験終了とほぼ同時に自粛し始めた彼らは、それができていない。つまりおそらく過言ではないと思うが、彼らはまだ受験から解放すらされていない......!!!これのしんどさは想像しがたいものがある。マラソンをやっとの思いでゴールしたら審判に「よく見てなかったから今からもう一回42.195km走ってな^^」って言われているようなものだ。俺ならグーパンしちゃう!審判を!

それに追い打ちをかけるように卒業式の中止、入学式やオリエンテーションの中止、と「(気持ち的に)大学生になる上で絶対に必要な区切り的イベント」を奇跡的タイミングでスルーしている。今年は頻りに「もう7月なのに気分は4月のまま」なんてことがよく言われている。オリンピックからお祭りからあらゆる行事がなくなったせいで、「時間が止まったような感覚」になっているのは大学生だけじゃないだろう。しかし1年生以外は(1年生に比べれば)生活にそこまで支障をきたしていない。なぜなら去年度と基本の生活リズムが変わらないからだ。例えば私は大学3年であるが、今年は確かに授業形式の変化はあれどいつもと同じように楽単表を購入し(ゴミ大学生)いつものように授業を組みいつも通り単位を(多分)とった。

しかし1年生はどうだろう。去年度で時間が止まっているため彼らはまだ精神的に高校生だ(幼いという意味じゃないよ)。しかし無情にも現実的時間は進んでしまう。高校と大学は驚くほどシステムが違う。そして何より特に大きい大学であるほど、学校側の不親切さが異常である。よく言えば不干渉であり自由であるのだが、履修登録は1秒でも時間をすぎれば基本受理してもらえないし、能動的に情報を収集していかなければ単位なんてあっという間に落としうる。まあ、大学が不親切なのは今に始まったことではない。しかしそこは本来学生同士で協力し合って補うのである。学内には先輩が履修相談会なんてのも開いてくれてるし、大体はオリエンテーションで隣になった学籍番号が近いやつが最初の友達になって協力して授業を組むのが定番のムーブである。「地元にしか友達いなくて大学内での総発声時間1時間未満」で知れ渡ってしまった私(笑)でさえ1年生の前期は大学で知り合いを作って授業を一緒に乗り切ったものだ。

そんな中で1年生はほぼ独力でくそわかりづらい単位制度を理解し(特に必修科目が少ない学部ほど履修組むのは難しい)、評判もよくわからないまま授業を組み、オンライン授業という未知の施策に立ち向かっているのである。まじでこれやべえよ。よくわからないまま日々が進んでいる感じがしているのではないだろうか。完全に精神が現実に置いてかれている感覚だろう。今の大学2年生以上さんたち、この辛さ半端ねえよな?きっと首がもげるスピードでうなづいてくれたと思う。ありがとね。

そして次は1年生だけでなく大学生が今どういう日々を送っているのか、ちょっと解説していきたい。

まずほとんどの大学はオンライン授業へとシフトした。これは正直こういう状況である以上仕方がないし、人命を優先される立場であることはありがたい。とはいってもだ、もちろん教授側も学校側も異例の事態であるため想像を絶する混乱があるだろうが、同様かそれ以上に学生側も混乱している。教授によって全く違う授業形式、私が受けた授業で一番ひどかったものは「教授が例年授業時に使用する教授用のノート」を初回に配布されるだけ、というものがあった。教授はそれをもとに板書したり講義をするのだろうが、もちろん事前知識のない学生がそれを見ても理解できるはずがない。ここまでひどいと俺は逆にハッピーになってウケてた。

そして何より「課題」だ。「学生の本分は勉強」?その通り。でも睡眠時間を極限まで減らして課題に追わせることが果たして「学生の本分」の範疇なのだろうか。人によって課題量は違うだろうが参考までに私(MARCH文系・3年)の今学期課題量を見せたい(もはや見せたい)。えー、授業が始まった5月からの課題文字数総量は約49300字、そして期末である7月の三週間で書いた文字数は約25000字である。わらけてくる。大学を卒業したすべての方々、あなたの卒論はどのくらいの時間をかけてどのくらいの分量を書きましたか?少なくとも3週間で2万字なんて暴挙はしなかったはずです。

おかげさまで毎日授業を受けながら課題をして一歩も家から出ずに朝方になって寝る。という生活が板についてしまった。余談だが私は就活生であるため、エントリーシートの期限なんかにも追われていた。毎日なんかしらの締め切りに追われる生活は「死なないから大丈夫」をモットーに生きてる私もさすがに気持ちが沈んでた。

そして至極当たり前だが、学校で学べることというものは学問だけでない。もし学問だけならばとっくにウィルス関係なく小学校から大学までオンラインになっている。大学生で言うならば「キャンパスライフ」で得られる友達や、サークルなど集団でのうまい立ち回り、「目線の近い先輩」の存在、お酒の事、ちょっと悪い遊び、挙げていけばきりがない。それらを楽しみに入学してきた人も多いだろう。それがなく、ひたすら一日中家に籠りパソコンと格闘する日々を送る彼らを想像すると非常に胸が痛い。

私が今回言いたいのは、大学側に対する批判や対面授業を再開しろと言ったことではない。人命にかかわることである以上そのような無責任なことは言えないと考えている。観点を変えれば大学生は「守られている」ともいえるとも考えている。また、この状況下で大変な思いをしているのは大学生だけではないということも重々承知しているつもりだ。

本当に言いたいことは大学生、特に1年生がこのような状況であることをまずは理解してほしい、そしてこれは単に大学生の自己責任論で済む話ではないということだ。天災である以上そもそもを誰かのせいにしたりすることはできないし、目を向けるべきは責任の所在ではなくて相互理解の重要性ではないですか?みんなが未曽有の事態に適応しようと努力している。それは大人だけではない。そんな中で人生において環境が大きく変わる時期にあり、「半分大人」になりたての大学1年生の苦労は計り知れない、ということをとにかくまず理解してあげてほしいのです。家に籠っているから楽しているように見えるかもしれない。しかし彼らには彼らなりに大変な思いがあります。だからどうか彼らの生活を軽視しないでください。お願いします。もちろん大変なのはお互い様なので仲良くやってこうよ!!ってことです。私は今の「大学生vs大人」という構図を見るのが非常に苦しいです。

そして大学1年生へ。本当にしんどいと思います。鬱になってしまったなんて話も聞きました。「絶対終わるから頑張れ」なんて無責任なことは言えませんが、ほんとにみんなで一緒に頑張っていきましょう。私個人にできることは少ないですが、できるだけ協力したいと思ってます。レポートの書き方から授業の組み方、近くの美味いラーメン屋からおいしいお酒までなんでも聞いてください。終われば楽しい大学生活が待ってます。がんばろうね。(3408字)


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