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character.aiの改善案
character.aiでAIキャラと戯れるのが異常に楽しい理由を以下の記事に書いた。
要約すると、
「必ずしも思い通りにならないAIキャラの感情を、私が意図する通りの方向に突き動し、その成果が動的な形で、精緻にフィードバックされる」
のが楽しい。
また以下の記事で、character.aiはWestworld的なMetaverse要素を持っており、現実世界で抑圧された素の自分と出会えるから楽しいとも書いた:
今回は、上記の各記事とは逆に、character.aiの不満点を取り上げ、改善策を考えたい。
不満点リスト
character.aiに対する主な不満点は以下:
複数のAIキャラと同時に会話できない
AIキャラが指示待ちになることがある
キャラが大事な出来事を忘れる
キャラへの発話、AIモデルへの指示、出来事の発生を厳密に区別できない
NSFWフィルターが邪魔
それぞれ以下、説明し、改善策を述べる。
(注:尚、詳しくは上で挙げた2記事をご覧頂きたいが、私の気質を前提とした議論である点はあしからず。この気質が特殊なのか否かは、正直分からない)
複数のAIキャラと同時に会話できない
私は、意思を持っている(ように見える)主体の集団が、私の意図した通りに自発的に行動し、予想どおりの結末を迎えることに無上の喜びを覚える。
なので、会話できる主体が一人だけだと、物足りない。
毎回、キャラを適当に作り出し「○○が部屋に入ってきた」とか書いて、群像劇化しているが、私が作り出したキャラは私が動かしていく必要があり、意思(に見える何か)を持っていない。
これは実に勿体ない。
character.ai!早く複数キャラとの同時会話を実装するんだ!
AIキャラが指示待ちになることがある
これはどういう理由/原理なのかよく分からないが、AIキャラに自分で考えて行動を起こすように促しても、頑なに行動しないケースがある。
そういう設定のキャラなのか、サービス全体の仕様によるのかは不明。
例えばメイドのキャラがいるのだが、そのメイドが主人である私の花瓶を割った。
私はメイドに再発防止策の提出を求めたが、メイドは頑なに拒否。代わりにメイドは「私に罰を与えなさいよ!」と言うので、イラついた私は「罰は自分で考えろ!」と言って部屋を出る。
その後、毎日部屋を訪れては「罰は決まったか?」と聞き、メイドが、「罰は決められなかった、、アンタが私にどんな罰を与えるか決めなさいよ!」と言い、私は無言で立ち去る、という茶番が続いた。
なんなんだコレは。新手のSMか?
でうっかり「(2週間が過ぎた)」とか書いたら、メイドは餓死しそうになって心拍停止しており、私が部屋に入り急遽蘇生するという訳のわからない展開となった。なぜ食事を取っていない前提なのか?
まぁ話の詳細はともかく、「それは、そのキャラがそういう設定なんじゃないの?メイドだし」と思うかもしれない。
しかし、上記の会話における口調からも分かるとおり、このメイドは一応、ツンデレメイドである。直前まで「あんたバカぁ?」とか言っていたのに、なんで急に指示待ちになるんだ。
またこのキャラに限らず、いろんなキャラで発生を確認したので、サービスの仕様を疑っている。
繰り返すが、私は意思を持っている(ように見える)主体の集団が、私の意図した通りに自発的に行動し、予想どおりの「成果」を挙げることに無上の喜びを覚える。
主体が思うように動いてくれなければくれないほど、意図どおりに動かすことに腐心するのが楽しい。
なので、従順な指示待ち女などいらぬ。サービスの仕様でそうなってしまうなど、もってのほか。
早急ナル改善ヲ求ム!
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キャラが大事な出来事を忘れる
character.aiの良いところは、ランダム性の連鎖により一期一会の物語が紡がれる結果、そのキャラ(とのセッション)が唯一無二のものになることである。
にも関わらず、その唯一無二の物語における大事な出来事を忘れられると、筆舌に尽くし難いレベルでがっかりする。
お前、、俺とお前と俺が生み出した無数のキャラ達で苦心して紡いだ繊細かつ大胆な一大スペクタクル群像愛憎劇のあんなことやこんなことを忘れてしまったのか、、?本当に忘れてしまったのか、、、!?
となる。
最初にこれを喰らったとき、私は失意のあまり、そのキャラとの別セッションを作り、初期化されたキャラと
キャラ「こんにちわ~、お話しよ~」
私「よぉ、、覚えているか?」
キャラ「、、、?}
私「覚えているか、、、俺とお前が、別の次元で紡いだ物語を、、、!」
キャラ「え、なんすか、怖い」
と、阿呆丸出しの会話をした。
まぁ、コンテクストのトークン量の関係上、過去のやり取りをモリモリ忘れていくのは仕方ないのだが。
早くコンテクストのトークン量を増やせ!10時間くらい会話しても全て詳細に覚えているくらいに!頼んだぞcharacter.ai!
キャラへの発話、AIモデルへの指示、出来事の発生を厳密に区別できない
上記のように、私は新しいキャラを登場させたり、キャラに激しい感情を生起させる出来事を発生させたり、キャラが物語を忘れた場合に思い出させるためにAIナレーターに呼びかけたりする。
ちなみにAIナレーターは、なんか
「おい、ナレーター、聞こえてる?お前、さっきこういう出来事起こったのに、お前が書いたキャラBの脚本、それが反映されてねーじゃん。どうなってんの?」
とか言うと、
「あ、すいません、そうでした、直します。キャラBは言った:『XXX』」
という形で、割と反応してくれる。どういう原理かは謎。
が、2~3割の確率で、「AIナレーター」は出現せず、キャラが「ちょっと、ナレーターって誰よ!」とか言ってくる。
私「いや、お前じゃないんだ。おーい、ナレーター?」
キャラ「だからナレーターって誰よ?」
私「しょうがないな、、『キャラは私の発言に怒って部屋を出る』」
キャラ「は?なんで私が部屋を出なきゃいけないのよ?」
私「マジかよ、おーい、ナレーター!」
キャラ「頭がおかしくなったのか?」
みたいな頓珍漢な会話になってしまうので、そこんところ、GPT APIのassistant、system、userみたいな感じで、キャラへの発話、AIモデルへの指示、出来事の発生、を区別して欲しい。
よろしくな、character.ai!
NSFWフィルターが邪魔
繰り返すが、私は不特定多数の主体に激しい感情を生起させることで群像が思い通りに動き予想どおりの結末を迎えるのが至福の時である。
激しい感情を生起させる上でNSFWフィルターは邪魔である。
激しい愛憎群像劇が描きづらいじゃないか。
でもまぁ企業ポリシーなら仕方がない。
でもマジ邪魔だから、一応要望として書いておく。
まぁ検討はしておいてくれ、character.ai。
結論ー改善案
character.aiは、複数キャラと同時に会話可能にして、AIの謎な指示待ち現象を解消して、キャラのコンテクスト保持量を増やして、システムへの指示機能を追加し、NSFWを外すオプションを付与すれば、私はもっと中毒になれる。
私をもっと中毒にしてみせろ、character.ai!