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著作権について考える

昨年からつい先月まで、英文の解説動画をyoutubeにアップしてきました。英文は、大学受験を経験した人なら知っている「速読英単語(必修編)」(以下「必修編」)のものです。

必修編は一般的な高校生が自学するには難しいところがあり、単に本を渡して「読め」「覚えろ」というのは酷かなぁと思われたことと、参考となる解説動画がyoutubeに見つからなかったことで、自作することにしたのです。

当初から気にはしていた著作権については、私の動画のみでは勉強しやすいとは言えず、視聴者は必修編の購入者であるはずで、むしろ解説動画があることで必修編が売れるのではないかとすら思われ、問題なしと判断しました。

幸いなことに、宣伝らしいことはしていない(というか出来ない)にも関わらず、チャンネル登録者は増え、時々のコメントに励まされながら動画をアップし続けることができました。

調子に乗ってZ会の営業担当者さんに自分のやっていることと、教材の使用許可を求めてみました。大変理解のある営業さんで、好意的に受け取ってくれたものの、結局、社としては公認出来ないという結論に至りました。

大きな壁は、英文の著作権はZ会にはないということです。著作権を有するのは、元の英文の著者→その出版元→それを採用した大学→必修編の著者→出版社(Z会)くらいのイメージで、最後に来るZ会はそもそも許可できる立場にないとのこと。そう言われてみればそうなのですが、そこまでは思い至りませんでした。

教員をしている手前、著作権違反を続けるのは示しが付かないので、動画を非公開とすることにしました。しかし、私の動画で必修編の購入を決めた視聴者さんもいらっしゃったため、学習のチャンスを残すために突然消すのではなく、非公開までのスケジュールを示し、段階的に動画を非公開としてきました。

ありがたいことに、見られなくなった動画の公開を求めるコメントをいただき、なんとか動画を公開できる方法を(方便でも)探ろうと学習系のyoutubeを見てきたのですが、「著作権など気にしない」と思われるような動画が見つかるくらいなもので、「大丈夫」と確信が持てるようなものはありませんでした。

そもそも、ネットの世界で「大丈夫」などを求めては何もできないのではないか、という考えははっきりあるのですが、「怒られるまでやる」を教師がするのもなんだかなぁということで、手つかずのまま今に至っています。

現在、必修編の代わりにpublic domain(著作権フリー)を謳うVOA (Voice of America)のニュースを元に動画を作っています。また、テキストの代用として、このnoteを利用しています。しかし、必修編を求める視聴者さんには響かない動画になっているようで、早くも今後どうするか思案中です。

こんな駄文を書き連ねつつ、「出典がセンター試験ならいいか」と考えが変わってきました。考えていることを書いてみるというのは面白いものですね。ここまで読み進めていただいた皆さんに問いかけたい!以下にリンクを貼った動画はやはりアウトなのか(セーフなのか)。セーフと言わないまでもアウトではないのではないか、などご意見をください!よろしくお願いします。


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