核兵器より強力なもの
September 9, 2022
Transcription
North Korea passes a law declaring its readiness to launch a preventive nuclear strike if its leadership comes under attack.
In Britain, new Prime Minister Liz Truss praises Queen Elizabeth II for her “extraordinary” rule and promises her "loyalty and devotion" to King Charles III.
In Brussels, European Union energy ministers consider proposals to reduce high energy prices and support struggling power companies.
And in Japan, the U.S. Army's Pacific commander says he is not in a hurry to withdraw rockets and equipment from a Japanese island army base.
訳例
北朝鮮は、指導部が攻撃を受けた場合、予防的核攻撃を行う用意があることを宣言する法律を可決しました。
英国では、リズ・トラス新首相が女王エリザベス二世の「並外れた」統治を称賛し、国王チャールズ三世への「忠誠と献身」を約束しました。
ブリュッセルでは、欧州連合のエネルギー担当大臣が、高騰するエネルギー価格を引き下げ、経営難にある電力会社を支援する提案を検討しています。
そして日本では、米軍の太平洋軍司令官が、日本列島の陸軍基地からロケットや装備を急いで撤退させることはない、と語っています。
勝手に探究
日本列島の米軍基地や自衛隊の基地にあるアメリカの兵器。少なくとも米軍基地の武器は米軍が使うのだろうと思っていましたが、いざ戦争となったらその武器を日本に供与して、米軍抜きで戦うことを求めてくるかもしれません。
ウクライナ戦争をみると、武器や資金でいくら協力しても、それだけでは戦争に加担しているわけではないという不可思議な合意が出来ているように見えるからです。
「いやいや日米安全保障条約があるでしょう」
というのももっともな意見ですが、1960年に改訂した第五条
「各締約国は、日本国の施政の下にある領域におけるいずれか一方に対する武力攻撃が、自国の平和及び安全を危うくするものであることを認め、自国の憲法上の規定及び手続きに従って共通の危険に対処するように行動することを宣言する」
は、単に「日米が協力して事態に対処する」と言っているだけで、「共に武器を持って命がけで戦う」とは必ずしも解釈できないと思われます。
では、米軍は安保条約に基づいて何をしてくれるのか。
「ウクライナ戦争式の協力方法」をもって「協力して対処している」と言ってきそうですよ。つまり、武器と資金の提供です。もしかすると、日本は金持ちだと勝手に決めて資金はなし、使用期限の近づいた武器・弾薬をどんどん送ってくるのみ、かもしれません。なんなら買わされるのかもね。
そうであれば、日中戦争が起こったとしても、アメリカは重要な市場である中国と事を構えずに済むともいえます。
「戦争には加わらない。当然米軍も派遣しない。米製の武器で日本人が戦うのみ」
アメリカがそんな姿勢であれば、中国も現在の戦争のルールを積極的に理解し、アメリカの参戦を避けて実力行使に移れます。つまり、米中どちらにとっても都合がいいのです。
・・・って、都合がよくどうなるの?
こりゃ困ったもんだ。
ならば、と安易に自主防衛や核武装を叫ぼうとは思いませんが、状況に応じて、家族の安全を第一に、できればそれなりに安定した生活ができる手段を考えておかなければいけませんね。これってまさに「自主(生活)防衛」。
平時である今、給料分の価値のある仕事が出来ていなければ、混乱期ではどうにもならないでしょう。認可だ資格だでは食えません。平時より常に現状維持ではなく発展的な思考と行動を心がけたいものです。もしかしたらこういうマインドは打てない核兵器より強力なのかもしれませんね。