価値実現するプロセスと大事な1つのこと
世界を少し良くするには、良いモノを世に出すことで良い変化がきっと起こります。良い変化があると自分に良い報酬が返ってきて自分も良い変化が起こると言われています(玉樹真一郎氏の「コンセプトのつくりかた」から)
所属していたオプトではこのようなことを「先義後利」と言っていますが、サービスやプロダクトにおいては、ユーザーに価値を提供することで、ファンになってもらえたり対価が得られたりし、ビジネスが継続できることで、掲げたVisionや描いた世界観に近づいていける。価値実現している。と言えます。
ユーザーに提供する価値は、課題解決型だったり、価値創造型だったりといろいろとありますが、どのようなプロセスを辿るのでしょうか。以前教えて頂いた安藤先生の仰る「価値発見→価値実現→価値伝達」をベースに自分なりに再考し、価値実現するためのプロセスを描いてみました。
価値実現プロセス
価値あるモノをつくるには、価値を見つけないと始まりません。試行錯誤しながらどこにどんな価値があるのか、見つけるところから始めます。
デプスインタビューしたり、エスノグラフィー調査したり、プロトタイピングしたり、いろいろ試しに使ってみたり。これが「価値発見」フェーズです。
無事価値を見つけたら、次は機能やUIを使って表現し、その価値が感じられるようプロダクトに落とし込んでいきます。
PMを中心に、デザイナー、エンジニアとUIや機能、インタラクションやアニメーションなどのディテールをつくっていきます。これが「価値表現」フェーズです。
つくって終わりでは、ユーザーには使ってもらえません。つくったプロダクトやサービスをユーザーに伝えて届け、ユーザーは興味を惹かれ関心を持つことで使い始めます。
コミュニティ形成したり、ソーシャル運用したり、広告出したり、リアルイベントやったり、営業いってプレゼンしたり。これが「価値伝達」フェーズです。
使い始めたユーザーに使い続けてもらうよう、コミュニケーション取ったり、カイゼンしてより良いモノにしていくことが重要です。
ユーザーサポートしたり、問い合わせからカイゼンしたり、アナリティクスの数値みてカイゼンしたり。それで売上が出ることで継続できたり。これが「価値提供」フェーズです。
これら4つが繋がった時に「価値実現」している状態といえるという考えです。掲げたビジョンに近づいている状態ですね。
価値実現プロセス(アジャイルVer)
プロダクト・サービス開発とマーケティングと両方経験して思うのは、前後ではなく両輪である。ということです。最近では既にアジャイル開発だったりしますので、そのあたり考慮しアップデート版も描いてみました。
起点となる価値発見とゴールの価値実現は変わらず、で、基となる価値発見がスタートとなり、プロダクト・サービス開発とマーケティングと両輪がまわりアジャストし続けるカタチです。
機能やUIもマーケや営業もどちらともに価値を表現し、伝え、提供し続け、カイゼンすることが求められるのを図に表現してみました。
チームでブレないように「共通言語」をつくる
マエストロ志向の場合、その方が一人でやれちゃったり、バンバン決断してどんどん指示を出して推進していきますが、近年では要素がサービス・プロダクト開発だけでなくマーケティングやデータサイエンスや動画やイベント企画など多岐にわたる為、チームで進めることがほとんどです。特に、プロダクト・サービス開発とマーケティングは関連度が高いですが、チームが別なことが多いと思います。
そうなると難易度が上がるのが整合性を持たせることです。プロダクトやサービスとマーケティングに整合性がないとユーザーは使ってくれません。もしくは、使ってもすぐに離脱してしまう。と言われています。チームで整合性がある状態にする為に大事なのは「ブレのないようチームに共通理解・共通認識をつくる」ことです。
それには、ペルソナやリーンキャンバス、CJMやコンセプトシートなどを積極的にオープンに共有し合うスタンスと、これらの情報(資料)が共通言語となり、常日頃ブレのないコミュニケーションを取っていくことで共通認識がうまれ物事がスムースになるはずです。
なので、共通言語となる資料は率先してつくるべきで、意識して共通言語をつかってチームでコミュニケーションを取るべき。そして、共通言語になりえない資料はなるべくつくらないようなやり方や関係がチームにつくれると良いですね。
広告チームは一度プロダクトチームの人と会話してみてはいかがでしょうか、なにか発見があるかもしれません。(プロダクトチームも)
(追記)
共通言語になりえるいくつかのフレームワークの使い方を記事にしました。次の記事でテンプレートも公開しています!
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この状態にはPDCAではなくOODAループがまわっている状態ともいえそうだなと感じています。OODAについては、もうちょっとインプットしてnoteに書きたい。いつか。
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