テクテクチクリン

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テクテクチクリン

テクテクチクリンは、 竹林のなかに竹の遊び場をつくる取り組みです。 「竹」は、里山でとれる大切な資源で、加工がしやすく、建物の材料に利用できたり、小物を作れたり、チップに変わったり‥たくさんの可能性があります。 そんな魅力的な竹ですが、 多くの里山でいま、人の手が入らない竹林が広がっています。放置された竹林では、どんどん竹が増えていき、鳥獣たちの住みかとなるので、そこで育ったイノシシなどがふもとの畑を荒らしてしまいます。 そのため、適度な密度になるよう伐採するなど、メン

    • パン釜に火が入りました。

      タイトルにあるように、ついにパン釜にも火が入りました。 今回は、『仕上げ層の土塗り』、『砂出し』、『火入れ』っという作業をしました。 (仕上げ層の土塗り)最後の仕上げもして、更にもう一層丸みを帯びて来ました。 (砂出し) 『砂出し』は以前、型をとるために釜の中に砂を入れていたのでそちらを取り出す作業になります。 一見すると地味な作業にはなりますが、釜の中に手を入れて崩れ落ちないかヒヤヒヤしながら出していきました。 (ヤギの誕生と焚き火)そしていよいよ『火入れ』の前に、

      • パン窯を皆んなで作ったよ。

        今回は東京から講師の方をお呼びして、2日間続けてパン釜作りワークショップを開催しました。 土台となるコンクリートや、木の土台は作ってあったので断熱ベースから作っていきます。        セメント流しまずは、ケーキ型のようなものにセメントを流していきます。        耐火レンガ敷き次は、耐火レンガといって高温にも耐えられるレンガを敷いていきます。 パンがのる大事な部分です。        アーチ作りこのアーチの中心には型枠が入っていました。(※始めの写真参照) その

        • 全4回パン窯づくりワークショップはじまりました

          まだまだ、残暑が残る9月初旬に全4回のパン釜作りワークショップの第1回目が開催されました。 今回は、竹で編んだ土台作りがメインになります。 戦時中の幻の技術と言われている『竹筋コンクリート』を再現してみました。 80年近く途絶えている技術なので、手探り状態の中作業は開始されました。 最後はコンクリートで隠れてしまうため見えない部分にはなりますが、パン釜を支える土台になるため重要な作業です。 まずは、竹割り班と型枠づくり班に分かれて作業開始です。初めて竹割りをする子供もい

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        テクテクチクリン

          里山整備を初心者がやってみた(その1) あらすじ

          テクテクチクリンとしての活動も半年がたちました。 年度末の振り返りをしてみようということで、うまくいったこともそうでなかったことも、一回文章にしてみようと思って書いています。 「放置竹林(里山)に遊び場をつくる」というところからスタートしたテクテクチクリン。   放置竹林(里山)整備の担い手がいない!若い人にも山に入ってほしい!と行政側が思っていたところに、ノコノコと若者たちがやってきて、遊び始めた感じです。 それぞれの思いとしては、単純に自然が好きという人もいれば、

          里山整備を初心者がやってみた(その1) あらすじ

          至る先がわからない道

          未来のことを考えるときに、今の尺度で物事を考えていいのか?という議論があります。 1時間後・明日・来年と考えるなら、この一瞬からの連続性がありそうな気がするので、まあ今の尺度で考えてもいい気もするけど、 かなり遠く未来を想定したときに、今この手元にある、この思考の枠組みで未来を想定していいのか?と考えるわけです。スパンとしては自分が死んだ後とかその先。 現在の積み重ねで未来は招かれると考えるのは正しいのかなと思うのと同時に、未来への積み重ねの分岐を、今という時点から捉える

          至る先がわからない道

          2月13日活動報告

          テクテクチクリンが竹のデッキを作っている竹林は1年前に美濃加茂市の事業として整備が行われた場所なのですが、その時に伐採された竹があちこちに山のように集積されていて、視界を遮ったり行く手を阻んだりしていました。この日はその集積されていた竹をみんなで運び出し破砕機にかけるという、今までになく大変な作業となりました。 集積された竹は長いうえに枝があちこちから飛び出して枝同士で絡みつき、引っ張り出すのも一苦労です。そのうえ斜面上にある竹を斜面下にある破砕機まで運ばないといけないので

          2月13日活動報告

          1/10、1/22 活動報告

          なぜ里山を整備するのでしょうか? この場所も昔は里山として日々の生活に必要不可欠なものでした。 里山からは、 燃料として調理や暖房に使う薪や炭 田畑に入れる肥料 たけのこ、きのこや山菜の食料 農具や生活用具 現金や食料となるクマやシカなどの哺乳動物、魚や鳥 豊かで清涼な水 などを得ることができました。 戦後70年から現在までに、労働の意味の変化があったと感じます。 GDPの向上、経済的価値のための労働となり、経済的価値を重視して生きることが幸せという価値観。 戦後、

          1/10、1/22 活動報告

          ゆるりと進行中|12/18活動報告

          美濃加茂の竹林内でのプロジェクトのお話です。 床の1か所目がおおよそできました。 そんでもって2か所目の床をつくり始め。 寒かったから、あんまり作業していません。 作業の足取りはゆるりとしていますが、 ちょっとずつ、形になっています。 ものをつくる、ということで、本来は出来上がったもの自体が成果として判断されるのですが、 つくるプロセスを共有することに重きをおきたいし、あんまりセカセカとやりたくないかなあと、今は思います。 結果的に、(自分含め)この場に関わる

          ゆるりと進行中|12/18活動報告

          テクテク、学びの森まで。

          2022年、本年もよろしくお願いします♪ 新年早々ですが少し年末の振り返りを。 12月25日 世間はクリスマス テクテクチクリンは、ご依頼を受けてクリスマスマーケットへ向かいました。 会場は、各務原市にある「学びの森」。公園に広がる台地、奥へと下る坂、その先にある小さな広場を舞台に「ひととき坂のクリスマス」というマーケットが開催されるとのこと。 https://kakamigaharakurashi.com/2021/12/11/14023/ 学びの森には竹林がひっ

          テクテク、学びの森まで。

          12/4 12/5 活動報告

          こんばんは。 あまりまとまらずな活動報告になりましたが、理路整然な日記もどうかと思うので、散らかしたままにしときます。 1、テクテク、テクテク、、もうすっかり前のことですが、12/4、12/5も竹林に入っていました。 密になっている竹を切り倒して、まずは竹をデッキのように組んでみよう、 ってのが今進めてる作業です。 竹を切り出して、運んで、、 立っている竹に切った竹を縛って、、 またその上に竹を並べて、、 竹林の中をテクテク、テクテク、、 2、意図のその先「ここは誰

          12/4 12/5 活動報告

          先が見えないところから

          「竹林整備の過程で、竹林に遊び場(人が集まる場)をつくる」 先例が少ない中で、どうやってこのプロジェクトを組み立てたらいいんだろう?というのが私の最初の感想でした。 竹をそもそも扱ったことがないし、遊び場って作るっていうこともよくわかんない。最初は、あまりイメージがわきませんでした。 プロジェクトを組み立てるにあたって、 普通に考えれば、目的(何のために整備するのか)・対象(誰に来てほしいのか)からきちっと詰めていくところだと思います。 今回は、それぞれ手段は違え

          先が見えないところから

          竹林 × ランドスケープ

          「地形がおもしろいからランドスケープに力を入れるといいと思う」 この一言に、テクテクチクリンの活動の場となっている里山の可能性と、そしてこの活動の原点がぎゅっと詰まっています。 ---10月17日に行われた里山整備講座--- 一緒に竹林に入って里山を歩き、竹に触れて、景色を眺めた講師の永井拓生さんは、そんなアドバイスをくださいました。 今回の里山整備講座の講師・永井さんは、滋賀県立大学で教鞭を取られている建築家*1)で、滋賀県で「Bamboo House Projec

          竹林 × ランドスケープ