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♠うれっそうな外科医♠❲前編❳
5~6年前、一日講習会に参加したときに、お腹に激痛がはしった!
途中で退席しようと思うくらいの痛さだったが、あと、1時間程度だったので我慢することにしたが、こういう時の1時間は、やたら長く感じる。おまけに質問コーナーが長いのなんの!終了予定時間を30分もオーバー!
高いお金を払って受けているので当たり前の事だが、そんな事を考える余裕もないくらいの痛さで、とにかく早く帰ろうと、その後の親睦会はブッチした!
家までは割と近距離で、タクシーで帰ろうとお腹を押さえながら探していたが、中々つかまらない!変な汗が出てきて立っているのがやっととなりそうなタイミングで、タクシーに乗れた。
よりによって、この状況下で、最悪の小陽気なおしゃべり運転手だ。
さいあくーーー!
乗った瞬間に私の汗を見て、「暑いなか、走ってきはったん?えらい汗かいてー!」
「〞〞〞しばいたろか〟〟〟〟このおっさん!」と心のなかで呟いた!
「調子悪いんです、白木屋の前まで急いでください。」とお願いすると
「お客さんは、しろきやって言うんですね!しらきやって言うお客さんもいますけど、どっちが本当なんでしょうね!」どっちでもエエがな!!
「調子悪いから、ちょっとしゃべりかけないでもらえますか!」と
渾身の言葉を放った。
「顔色悪いですねぇ!病院に行きましょか?」ムカッ!!
「しゃべりかけるな言うとうやろが、白木屋や!」
普段、怒らない私だが、痛すぎて理性も飛んでしまっていた。
ようやく運転手もただ事ではない私をみて、それからは物静かな優良運転手に変身していた。
白木屋前に到着した、我が家は白木屋の目の前、ありがとうとお礼を言ってタクシーを降りた。
「お大事になさってくださいませ。」運転手は深々と頭を下げた。
家に着くなりスーツを脱ぎトイレにかけこんだ!下痢の痛さではない!
トイレの床に腕や顔から流れ落ちた汗で雨上がりの水溜まりのようになっていた!うそみたいだが運動しなくても汗ってこんだけ出るんだと初認識した。
家内はびっくりして、すぐ近所のかかりつけのクリニックに電話を入れてくれた。家に着いた安心感なのか痛みはおさまって、一人でクリニックに来院した。
私の中ではなかなかの名医だと思っている先生は、胆石の仕業だとおっしゃり、すぐにエコーをとって、しばらく待っていると、お呼びがかかり、
結果を伝えられた。
すぐにでも大きな病院に行った方がいい!町医者のレベルのエコーでこんだけハッキリ胆石が数えキレないほどあるのは異常らしい!
こんなになる迄よく我慢できるなぁと、少し呆れていた。
痛みがおさまっているのは大小の胆石が、がっちり組重なって、
ゴロゴロ動かないから、たまたまやとおっしゃり紹介状を書いて下さって、
朝一で病院に行きなさいと封筒を手渡してくれた。
その後は、夜に起きることもなく朝も痛みはなかった。
身支度を整えいざ病院へ・・・・・
(後編へ続く)