パラレルCSOは、メルカリShopsの夢をみる
こんにちは、武末です。
ロジクラ、BizteXでの取締役CSOを経て、2022年4月からソウゾウにて、メルカリShopsのGrowth Strategyとして入社しました。
この約3年間、2社のスタートアップでの『パラレルCSO』を経験してきましたが、なぜいまソウゾウに移籍することになったのかについて、今回はお話したいと思います。
鈍痛のような不安感
まずはじめに、今回の移籍は、私の家庭環境含めたワークスタイル変化の必要性が増したことがきっかけです。これまでスマービーの創業期に参画してからの約5年間、「仕事が全て」を地で行く人生を歩んできましたが、直近の1年は、家族で乗り越えなければいけないことに、真剣に向き合わなければいけない場面が増えた時期でした。
スタートアップは過酷です。事業がどんなに順調でもファイナンスの不安とは常に向き合わなければ行けないですし、ステークホルダーの皆様、従業員の皆から預かった期待に答えていかないといけないのが実情だと思います。そんな中で、家族で乗り越えなければいけないことに向き合いながら、この「パラレルCSO」としての挑戦をどこまでやれるのか、途中で急に難しくならないのか、鈍痛のような不安感を抱えながら、事業に向き合う日々が続きました。
こうした中で、自らの生き方を見直す考えを固め、ステークホルダーの皆様をはじめ、たくさんの方にご理解を頂き、「パラレルCSO」としての挑戦を終え、次に向かうことにしました。改めまして、株主や一緒にやってきた経営陣、メンバーの皆には、本当に感謝しています。本当にありがとうございます。
メルカリShopsとの出会い
「パラレルCSO」としての挑戦を終えることを決めてから、過去に経験のない数の企業の方々とお話をさせていただきました。自分の中で設定した条件に合致する企業の方には、twitterのDMでこちらからお声がけしたりして、とにかくお話を伺いました。
自分は何をやりたいのか?
仕事と家庭はどのくらいのバランスが心地よいのか?
長く継続しても楽しめることは何なのか? etc
そんなことを自らに問いながら、友人にも客観的な意見をもらいながら、様々な企業と自分とのご縁を見極めていく時間を過ごしたかと思います。(直感で今まで決めてきた自分にはこの時間が大切でもありつつ、最もきつかったというのはここだけのお話笑)
その中で、いくつかの企業には、非常にありがたい条件のオファーをいただけたのですが、リブセンス時代の同僚の誘いでたまたまカジュアル面談を受けたソウゾウに入社することを決めました。
メルカリShopsにはリリース当初から私も非常に注目しており、メルカリがリリースするB2C ECプラットフォームということで、私自身の経験が十二分に活かせそうだなとも感じていました。
私は企業に入社する際、
自分の中で伸びる仮説をかなりクリアに描けるか?
その仮説が現状のメンバーにとっても納得度が高いか?
をとにかく確認します。これはこれまでも徹底して行ってきましたが、面談で多くの方々と話す中で、ソウゾウのメンバーや他のメルカリGのCompany CEOの方々とはこの部分で確かな手応えを感じることができました。
最終的には、
小売業界にとって価値あるサービスを提供したいこと
大好きのブランドのことを考えて日々働けること
家族や仕事のことを自然体で無理なく考えて働けること
等を総合的に判断して、入社することを決めました。良い出会いに恵まれたなととても感謝しています。
1ヶ月で感じた手応えとアップデート感
入社して1ヶ月が経とうとしてますが、経営者としての自力がついていることに、個人としては安心感と確かな手応えを感じることができました。過信は身を滅ぼしますが、自信がなければできることもできないと思っているので、手応えを早期に感じられたことはとても良かったなと思っています。
と同時に、自らのこれまでの経験や成功パターンをUnlearningしていく中で、急速に自分自身がアップデートされていく感覚を得ており、それが何なのかを今後のためにも言語化しておきたいと思います。
- 良いTeam × 良いCulture = ∞
ソウゾウだけでなく、メルカリ全体に言えることですが、これほど多様性に富んだメンバーが自由闊達に議論しつつ、良いCultureがそれを下支えしている状況というのは、可能性を無限大にしてくれるものなのだと改めて実感しています。
バリューを軸にした社内制度や評価が整理されていることはもちろんですが、皆がこのバリューが「正しいことである」と心の底から思えているからこその行動への反映と徹底が、まさにCulture形成に作用しており、"Action is king" という言葉がしっくりくる状況が生まれています。
- 最高の「観察対象」
進路について、旧知の仲の@Gyu07に相談した際に言われて最も印象的だったのが「メルカリは観察対象が多そうで良いよね」という言葉でした。
経営者は孤独です。自らを経験と実績でアップデートし続けないといけない一方で、自らを客観視する機会は限られます。それはCEOなら特にですが、CXOはみな少なからず同じ境遇にあると思います。
そうした中で、多様な「観察対象」があることは、自らのアップデートを加速度的に進めてくれます。特にメルカリでは、あらゆるドキュメントや会議の動画がオープン化されており、権限が必要なものももちろんありますが、自ら取りに行くことができます。マネジメント層の方々のMtgでの発言や様々なアウトプットをみることで、良質なケーススタディを解いているような感覚になるのが、最高の心地よさです。
- 唯一無二のサービスになるという確信と責任
メルカリShopsは、「かんたんで、売れる」という本来ECに誰もが期待するコンセプトに異常なほどこだわっているプロダクトです。
このクラスのECプラットフォームの垂直立ち上げは、メルカリ以外できないだろうと思われ、唯一無二のサービスになると確信を既に得ています。一方で、その確信をスピーディに現実のものにしていかねばならないという責任も感じています。
「できるを、つくる。ソウゾウした未来を、はやく」
毎週のAll Handsで語られるソウゾウのミッションですが、まさに我々自信だけでなく、多くの小売事業者の皆さまがソウゾウした未来を、はやく実現すること。これが我々には求められています。
これからも、私自身がメルカリで学んだこと、実現したい/したことを、スタートアップ目線で、経営者目線で、大いに語っていきたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?