しがみつくから、苦しいんだよ。
ガンになる前、僕は特に「苦しい」とか「つらい」とか、感じたことはありませんでした。
毎日、毎日、ずっと同じ環境と周波数の中で生きていましたから、それが普通になっていたんだろうと、思います。
ゆでガエル、ですね~。
茹でられているのに、気づいていない(笑)。
それに気づかせてくれたのは、ガンでした。
ガンは、僕のなかの「しがみつき」を気づかせてくれました。
僕は、頑張って生きてきました。
幸せになりたい、と頑張りました。
何かをゲットすれば…
みんな認められれば…
誰かより、高い評価を得れば…
頑張れ
頑張れ
我慢だ
我慢だ
自分を貫け
自分を貫け
完璧を目指せ
完璧を目指せ
逆に、完璧でない自分は、オッケーでない、ダメ人間なんだ…
ってな感じです。
今の僕だと、書いていて、苦しくなっちゃいますね(笑)。
そうなんです、しがみつくのは、それだけエネルギーが必要です。
握力、腕力が必要です。
力を抜くと、今まで握っていたものが、手から離れていってしまいますから。
力を抜くな。
手を離すな。
いちど手に入れたものを、二度と手放すな。
こうして僕は、心の中でたくさんのものを、握ってため込んできたのです。
しかし…
そんなものは、ガラクタでした。
ほんとうの自分に戻ったとき、そんなガラクタは必要ありませんでした。
それは「エゴ」の収集する「鎧」でした。
つまり、僕は「エゴ」そのものだったんです。
「エゴ」=「僕」
それが、ガンになる前の「僕」でした。
「エゴ」は握りしめます。
「エゴ」は手放しません。
「エゴ」は抵抗します。
「エゴ」は戦います。
ああ~
まさに、ガンになる前の「僕」ですね(笑)。
なんてアホだったんだろう。
勝手に握って、勝手に苦しんで、勝手に病気になって…みんなにも大迷惑をかけて…
握りしめるから、疲れるんです。
手放さないから、重いんです。
しがみつくから、苦しいんです。
「執着」「抵抗」「判断」
僕が思っている「エゴ」の「3つのお仕事」です。
僕がガンから生還して気づいたこと。
僕たちは「エゴ」ではありません。
もっともっと、大きな存在です。
「エゴ」はこの3次元世界を「運転」する「プログラム」にすぎません。
「プログラム」のしがみつきを手放したとき、そこに心の安らぎが起こります。
そして、プログラムが頭の中でささやいていたことは、ほとんどが幻想・フィクションだったということに、気づくんです。
これは、衝撃ですよ。
だって、ほとんど幻想の中で生きてたんだって、気づくことなんですから(笑)。
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