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【第26話】見えない思いと見える結果 〜物理と精神の融合
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プライバシーに配慮し、登場人物や企業名等は原則仮名です
顧客開拓のためのチラシは、外交セールス部の営業には欠かせないツールだ。
ハンディングやポスティングのためのチラシには、担当者の名前が分かるように、担当者の印を押す。
経験のある方は分かると思うが、数百枚のチラシにスタンプ印を押すのは、結構な時間がかかる。
スタンプ印を押したり、チラシを渡しやすいように、また、ポストに入りやすいように折り込んだりする作業は、お客様からの電話が鳴りにくい深夜に仕込みを行った。
チラシを配るのは、通勤時間に合わせた早朝の駅前が多いため、この頃の私は、文字通り早朝から深夜まで、寝る間を惜しんで仕事をした。
ちなみに、同じチラシを同じ時間、同じ場所で配っても、明らかに反響の率や、そこからの成約率が異なることがある。
実を言うと、当時の私のチラシの反応は、驚異的なものだった。
マーケティングの世界で、この手のチラシの反応率と一般的に言われている数値からみても、私のチラシの反応率は、その数倍から、数十倍の反応があった。
外交セールス部の他のメンバーからも、非常に驚かれた。
私はこの反応の理由が分かっていた。
実は、その理由は証明できる証拠などは何もないのだが、間違いなくそれしか理由が見当たらないのだ。
その驚異的な反応率の要因は、私がチラシにスタンプ印を押すとき、折り込み作業のとき、チラシを手渡すとき、ポストに入れるときにある。
常に1枚1枚、全部に対して、
「このチラシのご縁で、これを受け取った人が幸せになりますように!」
と、心の底から願い、祈りを込めてやっていたのだ。
これは、「カルマ・ヨガ」という手法で、今でも、私はクライアントに対し、「普遍意識の目覚めの最短距離は、カルマ・ヨガです」とお伝えしている。
この当時は、それが「カルマ・ヨガ」だと思っていた訳では無かったが、振り返れば、私は無意識にそれをやっていた。
カルマ・ヨガについては、別の機会に詳しくお伝えすることとして、当時のチラシの反応率に対する、私の持論はこうだ。
チラシを折り込んだり、ポストに入れたりする時、「この縁で幸せのきっかけを掴んで欲しい」と願う、その「思い」は単なるテクニック的なものではなく、全く偽りのない、私の本心だった。
そして、そういう「思い」は一種の振動や波動となって、「紙」という物理的な存在に、転写されていたのではないか。
その振動が、チラシを受け取った人の中でも、振動をキャッチする人と共鳴して引き寄せたのではないか。
ちなみに、こういった目に見えない作用に対しては、私は不思議なぐらいに確信がある。
私たちが認識でき、脳で理解できる物理の原理を超えた、目には見えない力が確実に存在していると捉えている。
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この、見えない「思い」のエネルギーに関しては、どうしてそう思う様になったのか、思い返してみると、ずっと幼い頃から感じていた自分がいた。
例えば、玩具や自転車を磨いたりするときなど、物に対して「ありがとう」と言いながら、話しかけていた。
もしかしたら、どこかで「そうしなさい」と教わったのかも知れないのだが、私にはその記憶がなく、幼い頃から、「自分の心が物にも伝わってしまうものだ」と思い込んでいた感覚がある。
自分がマイナスの感情を持って物質に対峙すると、その思いが伝播して、自分の目には見えないが、マイナスの色がその物質についてしまうような気がしていた。
大きくなって、言葉や思いにはエネルギーがある、という話を聞いたときには、「やっぱりそうなんだ」と思った。
この現象は、一見すると不思議なようにも思え、全く信じない人もいるかも知れない。
しかし、実は冷静に量子物理学の分野で言われている事や、その法則と照らし合わせてみると、むしろ当然のことが起きている、と捉えた方が自然だと言える。
例えば、物理の世界でも、音叉は目に見えない空気の振動によって離れた音叉に共振を起こして共鳴する。
また、私は父の影響で中学生の頃、無線の免許を取得し、目に見えない電波が世界を駆け巡る様を実体験した。
私は物理学を本格的に学んだわけではないので、その理論と私の確信がどれだけ合致しているのか、私にはわからない事を予め断っておく。
しかし、量子物理学、波動理論、素粒子論、共振共鳴、類が友を呼ぶ法則……
どれをとっても私の中にある確信を的確に表現していて、うなずくしかない。
私の中には、そういう論理的な理屈を超えた確信がある。
これは思い込みというより、そう考えた方がむしろ辻褄があう、という経験を、現実的に幾度も体験してきたからだ。
当時もそうだったし、心に関連する仕事に携わるようになってからは、更にそういう事象がものすごい確率で起こる。
物理的な存在と精神的なものを分離して捉える感覚が、私の中には初めからないのだ。
このチラシの成約率の原因の理論は、あくまでも私の感覚なので、第三者に明確に証明できる物質的な証拠などはないのだが、
結果として現れた数値だけを見ても、仮に他の要因が少しはあったとしても、明らかに通常よりも高い水準だった。
そして、この後にも、私はこのような「思いの力」を、まざまざと目の当たりにする世界が展開されていくのだが、その展開は、もう少し先の話である。
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