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【第46話】自分の中にある真理

注:この物語は、私の身に起きた「完全実話」ですが、
プライバシーに配慮し、登場人物や企業名等は原則仮名です

(前回より続き)

新たなスキルを武器に、なんとか前進しようともがいていたこの時期。

それでも、思うように先に進むことが出来なかったことは、この頃の自分を俯瞰してみれるようになって、初めて気がつく視点がある。

その視点こそ、「本当の自分」からの視点だ。

今現在、私が提供するサービスとは、まさにこの「本当の自分」、個の自分が「自分」と認識している意識の更に奥にある大いなる意識、普遍意識の視点から、自分の人生を解釈し、霊性を高めていただくためのサポートだ。

自分が普段、「これが私」「自分の使命はこうでありたい」と思っていることと、普遍意識が示す「本当の役割・使命」は全く違う場合があり、それは自分にとっては「思いもよらないもの」である場合の方がむしろ多い

つまり、「自分の中にある答え」の『自分』を、あなたが思う「自分」と解釈するのか、普遍意識、宇宙意識とも言うべき「本当の自分」を『自分』と解釈するのかで、

その問題に示された意味も、導き出される答えも解決策も、全く違うものとなってしまう可能性がある。

そして、「本当の自分」が指し示す使命は、自分の思考や潜在意識を遥かに超えた領域で、しかも強靭な力で、あなたを導いているのだ。

あなたの「問題」は、あなたの心が「問題」と捉えた幻であって、真理の視点から見れば、それはあなたが本当の「使命」を果たすために示された課題だ。

私たちは皆、「無限なる本当の自分」に出逢い続けることで、その課題に向き合い、使命を果たしていく。

これこそが、私たちの生きる目的であり、「自分探し」の本当の意味だと私は捉えている。

あなたがその大前提を手に入れ、自分の中の真理に目覚めていくこと。

それを、ほんの少しお手伝いさせていただくことが、今現在の私が提供する「コーチング」であり、その他の様々なサービスになっている。

私が「コーチング」に出合ったこの当時も、私の目指すものは「本当の自分」であり、一般的にコーチングで伝えられている「自分の中の答え」の、更に奥にある真理であることは感じていたが、

自分自身もまだ学びの過程であり、真理とは何なのか、明確な答えを掴んでいた訳ではなかった。

もちろん、世間一般的な「コーチング」の目的も、当然、「問題解決」だけではないし、中には非常に本質を捉えて、的確にクライアントを導くスキルを持った方も沢山いる。

しかし同時に、表面的なスキル(技術)の部分だけを形で覚えてしまい、判で押したような対応に終始してしまうような、未熟なコーチもいることにも注意を払わなければならない。

また、先ほども言ったように、「本当の自分」「普遍意識」なるものを理解して、その視点で導いていても、表現が未熟なために受け手側に混乱を与えてしまったり、中には提供側ですらも混同していることもある

だから、心の世界に関連する様々なサービスを受ける時には、受け手側自身が、鋭い識別力を養うことも、今の時代に必要なことだと私は感じている。

この識別力が欠落しているが為に、間違った方向に進んでしまい、精神世界やスピリチュアルは、今だ「怪しい世界」であると誤認されている傾向があることも否めない。

さて、少し話しがズレてしまったが、少なくともコーチング・スキルによって導き出す答えは、外にある何かに依存したり、人から教えてもらうという性質のものではなく、自分の中からの答えを導き出すための有効的な手段であることは事実だ。

それまで一般的に知られていた「カウンセリング」よりも、比較的、焦点がぶれにくく、大変画期的な技術の一つであることは間違いない。

この時の私はまだ、その本質に基づくコーチング・サービスを提供できるような技術も、真理への理解も未熟ではあったが、そのコーチングの概念に触れた時には「なかなか本質を捉えた手法だな」と驚いた。

また、この時に結果的に身につけたコーチングのスキルが、現在の私の役割を担う上でも、一つの技術として非常に役に立っている。

東山さんがアプローチしていた、当時日本に参入して来たばかりの2つの流派の内、一つはかなりスピリチュアル寄りの概念のもので、精神世界を追究してきた私にとっては、納得感が高く、とても魅力的に見えた。

もう一方の流派は、そもそも前身が自己啓発系のセミナー会社で、同じグループ内の企業には、革新的な戦略で破竹の勢いで成功を収めた出版社を持つような企業だった。

個人的には前者が魅力的だったが、ビジネス的には後者の方が、展開がしやすそうだった。

そこは、セミナー運営の実績や出版社を持っていても、コーチング・スキル習得のためのサービス展開は、まだ立ち上げたばかりで販売力は弱かったのだ。

その会社のサービスを扱うため、まずは東山さんと二人で数十万のコーチ養成プログラムに参加。

数ヶ月のトレーニングの後、認定コーチの資格を取得

この時点までには、すでに東山さんが交渉を取り付け、この会社の取り扱う、企業向けコーチング研修の営業代行の権利も得ていた。

相変わらず、新しいサービスを構築するための研究にも時間を費やしてはいたが、ようやく取り扱う商品もでき、本格的な営業活動が始まったように見えた。

しかし、「営業活動」をする上での、ある基本的なポイントがズレてしまっていたことに気付くまで、私たちはこの後、ほとんど収益を得られないまま

なんと数ヶ月もの時間を費やすことになったのだ。

(次回へ続く)


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