お雛様🎎のお出迎え
地元の昔からある喫茶店。
ママのおおらかで明るい人柄でとても落ち着きます。
今日何となく入口の雰囲気が違うなと思ったら、小さなお雛様がお客様を出迎えてくれていました。
女雛と男雛が仲良く鎮座。
聞けば私も親しくしている方の力作でした。
この方は東日本大震災で甚大な被害を受けた福島楢葉町から東京池袋に移住を決意します。
その直後からコロナ禍になり、外出も控えざるをえなくなりました。先日も寂しいとしきりに話しておられたので気がかりでしたが、家の中で力作に挑み、お店に届けてくださったのです。
東池袋をついの住みかに選んだ理由の一つは、震災直後東池袋の区の借上げ住宅に一時避難していた頃、町会の皆さんがとても温かく迎え入れてくださり、少しでも心穏やかになればとサロンを開き、お茶会や手芸、土いじりなど様々な工夫で親睦を深め、共に時間を過ごすことで寂しさや辛いことも乗り越えることが出来たこと、地域の心遣いで心が折れずに暮らせたことが本当に有り難かったからなのと話します。
都会でビルだらけだけど、人情はあるし、此処もまんざら悪くないのよ、と笑顔で話す横顔は、生きようという勇敢で逞しさに輝いて見えました。
早いもので震災からもうすぐ12年になります。