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◆最「初」の晩餐◆ まいに知・あらび基・おもいつ記(2022年12月25日)

12月23日の午前中に終業式が終わり、家に帰ってすぐドンムアン空港へ。ドンムアン空港のマックで食べた「クォーターパウンダー」が2022年のタイにおける「最『後』の晩餐」でした。

タイのドンムアン空港を19時過ぎに出発し、ホーチミンに着くのは21時くらいの予定だったので、そこでしっかりと夕食にしようと思っていたのですが、昨日投稿した通り、トランジットの妙によって「NOフォー」で、何も食べないまま24日の0時過ぎに成田へ。利用した航空会社はLCCだったので、機内食はもちろん有料。これまでもLCC利用の際には機内食を注文したことはなく、今回も注文せず。

腹ペコのまま、24日の朝8時に成田に到着。成田のフードコートはこちらも昨日の投稿の通り、10時以降でなければ開店しないので、繋ぎの「バニラクリームフラペチーノ」。

そのまま10時まで待てば、しっかりとした食事のチャンスでしたが、何を思ったのか方針転換で、予約していたホテルにすぐ向かうことにしました。そのホテルは送迎バスがあり、ホテル横にローソンがあるのがグーグルマップで確認できたので、何かしら食べる物にありつけるだろうと考え、送迎バスでホテルへ。

しかし運命というのは残酷で、ローソンは改装工事中。とりあえずチェックインはしたものの、部屋に入ることができる時間まではまだ4時間以上もありました。3時間くらいはホテルのロビーで、3学期の授業プリントを作ったりして粘ったのですが、さすがにドリンクだけでは限界で、ホテルからかなり歩いたところにある「すき屋」を目指すことに。

こうして今回の日本一時帰国における「最『初』の晩餐」は、結局、すき屋の「おんたま牛カレー」となりました(腹ペコすぎて冷奴、豚汁もセット注文)。

「以後、空腹になるのを待ってお食事されるとよろしゅうございます。」
これは安土桃山時代から江戸時代に活躍した禅僧である沢庵宗彭と将軍・徳川家光との逸話で出てくるフレーズです。この逸話では、「美味しい食べ物」というのは、高級であるかどうかだけで決まるものではなく、どれだけ食のありがたみを感じられるかによっても成立する「相対性」を持ったものであることが示されています。そして、空腹であればあるほど、そのあとに食べる食事は相対的に「食のありがたみ」を感じられるものとなり、結果として非常に美味しく感じることができるわけです。

私が昨日食べた「おんたま牛カレー」はかなりの時間で空腹だっただけに、空腹を打ち破ることになりとても美味しかったです。昼過ぎの食事ではありしたが、空腹(英語ではfastで、絶食する、断食するなどの意味)が打ち破られた(英語ではbreakで絶つ、破るなどの意味)状態で、これぞまさに「breakfast」でした。これは、日本に帰国して最初の食事であると同時に、長い空腹を経た後の最初の食事だったので、非常にインパクトのある出来事をなりました。

これを一過性のものにせず、常に食のありがたみを感じながら、一食一食を大切にしていきたいですね。

#哲学    #沢庵宗彭

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