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【『少々』見聞録】

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海外での様々な「気づき」をSDGsの視点と組み合わせ、「国際理解教育の教材」にしようと試行錯誤しながら紹介しています。『共存』という空間的・物質的な繋がりの「『ルーム』シェア」を…
スライド3枚で、様々な「気づき」について、SDGsを絡めながら考えられる教材になっています。
¥1,500
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#貧困をなくそう

【少々見聞録 ~45ペエジ目~】(2023年4月7日)

3年前にも利用していた馴染みのカフェ。3年ぶりのラオス生活でもやはりお世話になっている。しかし久しぶりに利用してみて気になったものがある。それは以前にはなかったものなのか、それとも当時の自分が気にしていなかっただけなのか。 3年ぶりに戻ってきた今になって気づくことができたのは、去年過ごしたタイでの生活が影響している。 スライド1枚目に示したラオスとタイのカフェの写真にはある共通点が存在する。今回の見聞録は3枚のスライドを公開しているので、そのまま話を続けてしまうが、どの共

【少々見聞録~38ペエジ目~】(2022年4月3日)

バンコク郊外の夜は、人々が集まり明かりが煌々と灯っていて賑わっている場所と、人の気配は少なく月明かりの存在も感じられる静かな場所とにはっきり分かれているように感じる。 夜散歩していて近くの川にかかっている橋の上からの雰囲気がとても幻想的であった。水面に映る月明かりと地上の人工物の影。川の両岸にある家々は明かりもまばらで、闇を構成する側に回っている。 そんな素敵な光景だが、日中になると印象が大きく変わる。幻想的とは程遠く、人間社会の現実の一側面がそこにはあって、バンコク郊外

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【少々見聞録~33ペエジ目~】

かつて海外へ飛び出してボランティア活動する勇気がなかった私が、それでも何かできるのではないかと考えて2011年から始めたのが「子どもサポーター」であった。 これはNGOのGood Neighbors Japanを通じて、資金援助によって子どもの成長をサポートするものであった。 このNGOは『子どもの笑顔にあふれ、誰もが人間らしく生きられる社会』をビジョンとしており、「子どもと子どもを取り巻く地域住民の生活環境の改善のため、子どもに焦点を当てた活動が中心」にしている。それは、「

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【少々見聞録~28ペエジ目~】

2年前、NGOがインドのスラムに作った学校を見学した話の続きである。 お客さんである私たち(この日はRUCHIの別プログラムに参加していたドイツ人とイタリア人の女性が一緒にスラムを見学していた)をもてなすために、クッキーやジュースを用意してくれていたが、それを見つめる子どもたちの様子から、それらの「クッキーやジュースが子どもたちにとってそこまで日常的なものではない感じ」がして、私たちは彼らの目の前でそれを食べたり飲んだりすることには抵抗があった。 彼らの授業の様子を見ていると

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【少々見聞録~7ペエジ目~】

ヒマラヤでの生活は様々なインフラが発達した平野部、臨海部に比べると、「不便」という印象が拭えないのは、私が平野部・臨海部の生活に慣れてしまっているからだろう。 しかし山村の人々は、素直にその現状を受け入れて力強く生活している。 彼らの農業中心の生き方は、都市部の人々の生き方と比較すると「優しさ」「つながり」という点で大きな違いがあるように感じる。 それはヘーゲルが主張した「家族と市民社会」の違いにも通ずるのではないだろうか。 今回は《ネパールにおける山村の暮らし》に関わる見聞

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