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【『少々』見聞録】

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海外での様々な「気づき」をSDGsの視点と組み合わせ、「国際理解教育の教材」にしようと試行錯誤しながら紹介しています。『共存』という空間的・物質的な繋がりの「『ルーム』シェア」を…
スライド3枚で、様々な「気づき」について、SDGsを絡めながら考えられる教材になっています。
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#飢餓をゼロに

【少々見聞録~33ペエジ目~】

かつて海外へ飛び出してボランティア活動する勇気がなかった私が、それでも何かできるのではないかと考えて2011年から始めたのが「子どもサポーター」であった。 これはNGOのGood Neighbors Japanを通じて、資金援助によって子どもの成長をサポートするものであった。 このNGOは『子どもの笑顔にあふれ、誰もが人間らしく生きられる社会』をビジョンとしており、「子どもと子どもを取り巻く地域住民の生活環境の改善のため、子どもに焦点を当てた活動が中心」にしている。それは、「

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【少々見聞録~28ペエジ目~】

2年前、NGOがインドのスラムに作った学校を見学した話の続きである。 お客さんである私たち(この日はRUCHIの別プログラムに参加していたドイツ人とイタリア人の女性が一緒にスラムを見学していた)をもてなすために、クッキーやジュースを用意してくれていたが、それを見つめる子どもたちの様子から、それらの「クッキーやジュースが子どもたちにとってそこまで日常的なものではない感じ」がして、私たちは彼らの目の前でそれを食べたり飲んだりすることには抵抗があった。 彼らの授業の様子を見ていると

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【少々見聞録~12ペエジ目~】

ラオスから日本への定期直行便はない。 私はベトナムやタイを経由することが多かった(韓国・インチョンの経由も一般的)。 ベトナムでの乗り継ぎでは、待ち時間が長いことがあったため、空港内でベトナム料理をよく食べていた。 ベトナム料理といえば「米を原材料としたもの」が有名である。 近年、「ベトナムは工業化、開発」が進んでいるが、稲作それ自体は「食糧生産の観点」から大切であり、 それだけでなく稲作に関わる生活・景観なども貴重な「文化的・自然的な資源」ではないだろうか。 また最近の研究

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【少々見聞録~7ペエジ目~】

ヒマラヤでの生活は様々なインフラが発達した平野部、臨海部に比べると、「不便」という印象が拭えないのは、私が平野部・臨海部の生活に慣れてしまっているからだろう。 しかし山村の人々は、素直にその現状を受け入れて力強く生活している。 彼らの農業中心の生き方は、都市部の人々の生き方と比較すると「優しさ」「つながり」という点で大きな違いがあるように感じる。 それはヘーゲルが主張した「家族と市民社会」の違いにも通ずるのではないだろうか。 今回は《ネパールにおける山村の暮らし》に関わる見聞

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