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【『少々』見聞録】

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海外での様々な「気づき」をSDGsの視点と組み合わせ、「国際理解教育の教材」にしようと試行錯誤しながら紹介しています。『共存』という空間的・物質的な繋がりの「『ルーム』シェア」を…
スライド3枚で、様々な「気づき」について、SDGsを絡めながら考えられる教材になっています。
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#人や国の不平等をなくそう

【少々見聞録 ~45ペエジ目~】(2023年4月7日)

3年前にも利用していた馴染みのカフェ。3年ぶりのラオス生活でもやはりお世話になっている。しかし久しぶりに利用してみて気になったものがある。それは以前にはなかったものなのか、それとも当時の自分が気にしていなかっただけなのか。 3年ぶりに戻ってきた今になって気づくことができたのは、去年過ごしたタイでの生活が影響している。 スライド1枚目に示したラオスとタイのカフェの写真にはある共通点が存在する。今回の見聞録は3枚のスライドを公開しているので、そのまま話を続けてしまうが、どの共

【少々見聞録 ~43ペエジ目~】(2022年10月27日)

去年の今頃は衆議院の総選挙が行われていた。 内閣の支持率の低下から、近いうちに解散総選挙があるかもしれないという報道を目にすることもある。ただ、選挙は定期的なイベントのように実施すればよいものではない。民主政治が健全に展開され、社会の平等や公正が実現されるためには、選挙が正常に機能することが必要である。 日本は多党制であるが、ある一時期を除いて、自民党が与党の地位を占めており、政権交代があまり行われないことをどのように評価するかについては、意見が分かれるところである。現在の

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【少々見聞録 ~42ペエジ目~】(2022年10月25日)

東南アジアでの生活がけっこう長くなった私としては、日本に帰国してからも、東南アジアの様子について興味・関心があり、日本アセアンセンター(ASEAN-Japan Centre)という国際機関のホームページの情報を時折見ながら、かつての時間を懐かしんでいる。 ただ長く住んでいたわりには、東南アジアの国々をそれほど回ってはおらず、ホームページで国々の様子を初めて知ることが多い。その日本アセアンセンターで、去年までカレンダーが作られていて、ASEAN諸国の祝日をまとめてみることがで

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【少々見聞録~37ペエジ目~】

シンガポールで経験したお祭りの中でも特にインパクトがあったのが、ヒンドゥー教のお祭り「タイプ―サム」であった。とにかく痛そうである(実際、痛いに違いない)。現在のコロナ禍では、こういったイベントはどのように行われているのだろうか?コロナによって、最も大打撃を受けるパフォーマンスは一体何だろうか? (以下の文章は、2016年頃にシンガポールでタイプ―サムを見たときの投稿である) 先週の日曜はヒンドゥー教(主にタミル人)の祭典である「タイプーサム」がありました。ヒンドゥー暦(

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【少々見聞録~35ペエジ目~】

マレーシアはイスラーム国家なので、至るところにモスクがあるわけだが、首都クアラルンプールから少し離れた地方都市のラワンに鉄道で行ったときも、車窓から白いきれいなモスクが見えた。そこで駅を降りて、そのモスクに行こうと、駅前のタクシーに乗って、近くのモスクに行ってほしいと伝えた。だがタクシーの運転手からは「近くにモスクはない」という返答が。タクシーの運転手は英語がしっかりと通じるので、白いモスクで、鉄道から見えたことなど詳しく自分の持っている情報を伝えてみると、意外な答えが返って

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【少々見聞録~32ペエジ目~】

文化の違いを感じる場面は様々あるが、食事は中でも分かりやすいものである。 ネパールやインドでは右手のみを使って食事をすることが通常であり、左手は不浄なものと考えられ、食事では用いられない。 ただ私は右手のみ、しかも素手で食事をすることに慣れていなかったため、ステイ先のご家庭がスプーンを用意してくれた。子どもなどもまだ右手のみでの食事に慣れておらず、同じくスプーンを使っていた。 食べ方や食材以外にも、食事において違いを感じる要素はあり、ネパールのボランティアキャンプ参加中にそれ

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【少々見聞録~31ペエジ目~】

ラオスは外国資本の進出に助けられながら、経済成長をし始めている。中でも中国資本の進出は著しく、中国国境に近い地域の開発は活発で、そこがラオスとは思えない雰囲気らしい。 首都ビエンチャンにも多くの外国資本が進出しており、カフェはかなり増えているが、コンビニやスーパーも多くなってきている(どうやら2022年には日本のコンビニも初めてラオスに進出するようである)。 特にタイ資本や韓国資本のコンビニが増えているが、個人経営のコンビニも頑張っている。ただ、そんなコンビニの中には、雰囲気

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【少々見聞録~25ペエジ目~】

マレーシアの町を散歩していると、アルファベット表記の看板を多く見かける。 マレーシアはマレー語が使われているが、英語も普及しているので当然といえば当然だが、よく見てみると「違和感」がある。 看板によっては、シンガポールなどと同様に、いくつかの言語が併記されているものもあるが、アルファベット表記をよく見てみると、「違和感」を覚えるものがある。 今回は《マレーシアの看板の表示》に関わる見聞録である。 #異文化理解  #SDGs  #マレーシア  #人や国の不平等をなくそう  #

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【少々見聞録~20ペエジ目~】

6年前、シンガポールは独立50周年という節目の年であった。 そのとき様々なものが「SG50」というロゴによって独立50周年の記念グッズになっていた。 Singapore POST (郵便局)は、記念グッズとしてハローキティの特別バージョンを売り出しており、それを知った私は購入することにした。特別バージョンは5体1セットでの販売と、それぞれ単体での販売があったが、せっかくなので5体1セットを購入した。 そこからシンガポールの「歴史や文化の多様性」と「多文化共生の意気込み」を感じ

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【少々見聞録~17ペエジ目~】

インドの町を歩いていると、車が全然進まないことがある。 事故や工事の渋滞だろうかと、前の方に向かうと、そこには「牛」がいた。2匹の牛が気持ちよさそうに道路で休憩している。 クラクションを鳴らしたりはしているが、それらを強引にどかそうとはしない。(多くの人の目もあるのでそのシーンを撮影はできなかった) 彼らが動く気になるのを、のんびり待っている。 インドでは「牛は神聖な生き物」である。とても大切に扱われている。 生き物を大切に扱うということは「生物多様性の観点」からも重要である

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【少々見聞録~16ペエジ目~】

「違い」には光と影がある。 「多様性・個性・価値観」というものが尊重され、寛容な姿勢で捉えることができるときそれは光となる。 しかし「優劣・差別・迫害」という形で、排他・排除の動きが生じてしまうときそれは影となる。 最近、世界遺産に関わる内容が続いているが、今日は日本特有の表現を用いるならば「負の世界遺産」に関わるものである。それは「違いが生み出す影」といえる。 今回は《ポーランドの悲しい記憶》に関わる見聞録である。 #異文化理解 #SDGs #ポーランド  #ホロコースト

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【少々見聞録~14ペエジ目~】

ネパールの首都カトマンズの中に日本食を提供するレストランがあった。 そのレストランは日本・中国・ネパールの料理を提供していたが、メニューを見てみると、不思議に思う点がいくつかあり、日本食とは何なのか考えさせられた。 ネパールはインドと同様にカレーが食文化の核を担っている。 食文化は価値観の違いが表れるものの一つである。 今回は《ネパールで感じた食文化の違い》に関わる見聞録である。 #異文化理解 #SDGs #ネパール #日本食レストラン #人や国の不平等をなくそう #Red

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【少々見聞録~13ペエジ目~】

シンガポールが「FINE CITY」であることは、街を歩いていて目にする禁止・罰金の看板から伝わってくる。 文字だけでなく、マークでもしっかりアピールされている。 それにしてもなぜここまでしつこいくらいアピールしなければならないのだろうか。 ここには「シンガポールならではの事情」が影響していると考えられる。 そのアピール具合に日本などとの「違い」が生じる要因にはどんなものがあるだろうか。 今回は《シンガポールの禁止・罰金アピール》に関わる見聞録である。 #異文化理解 #SD

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【少々見聞録~8ペエジ目~】

異文化であるなと感じる主なものとして「視覚情報」がある。 町の建物や行き交う人の服装を見たとき、色づかいや見た目の「違い」はとても分かりやすいものである。 特にこの違いを感じたのがマレーシアである。 マレーシアの町にはたくさんの「モスク」がある。 そして服装は男性なら頭からすっぽりとかぶった衣装である「ガラベイア」。 女性ならば首もとや腕や足も肌を見せない衣装である「ヒジャーブ」。 これらの共通点は「イスラーム」である。 今回はそんなイスラームの雰囲気を感じることができる《

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