横浜中央卸売市場の青果市場を見学して猛烈に反省した日
先日、横浜中央卸売市場の青果市場を見学させてもらいました。
ここでは地元横浜をはじめ、全国から届く青果を、スーパーマーケットや量販店、八百屋さんなどのお店に向けて出荷しています。
市場は、食材などが生産者から私たち消費者の手もとに届くまで、その地域をはじめ全国各地、時には外国からも集めて、公正な価格決定をしてお店などに販売する、という役割をもっています。
1.横浜のお店に並ぶ食材はどこの市場経由?
私たちが地元で購入する野菜はもちろん全て横浜の市場経由だと思っていたのですが、聞いた話によると、昨今は横浜のお店にも東京の市場経由で届くことが多いそうです。
市に税金を納めている横浜市民としては、「もっと横浜の市場を活性化してもらったほうがよいのではないか?」と思ってしまいましたが、これまで普段の生活のなかで「これはどこの市場経由なのか?」なんて考えたことがあったでしょうか。東京市場経由の食材の方が安ければ、迷わずそちらを購入していたのではないか。自分が無責任な考えをしていることに気づき、恥ずかしくなりました・・・。
皆さんも、産地にはこだわっても、経由している市場まで気にすることはあまりないのではないでしょうか?
2.季節に関係なく好きな食材を食べられるのは嬉しいこと?
また、日本では季節に関係なく、なんでも好きな時に食べられる環境にあります。海外から多くの青果を輸入しているので、その恩恵を受けているんですね。
しかし、その輸送には大量のCO2が排出されていること、そして遠くから運ばれてくるものには、腐って食べられなくなってしまうものが一定数あるということも教えてもらいました。
皆さんは「バーチャルウォーター」という考え方をご存知ですか?ある輸入食料を自国で生産する場合に必要とされる水の量を推定したもの(仮想水)のことです。輸入している食料の分、形を変えた水を輸入していると考えることができます。例えば、水不足の国で生産された食糧を輸入することは、その国の少ない水を私たちがいただいているということです。
何も考えずに「便利だなあ」で済ますわけにはいきませんよね・・・。
市場はあくまでも生産者とマーケットを結ぶ存在であり、その先にいるのは私たち消費者です。
好きな時に好きなものを食べられるのは、一見便利で嬉しいことのように思います。しかし、私たちは本当に冬にスイカを、夏にイチゴを食べたいと思っているのでしょうか?そもそも、それぞれの野菜やくだものの旬を知っていますか?
3.おわりに
「買い物は投票」という言葉もあるように、お店に並んでいるものを何も考えず買い物かごに入れる買い物ではなく、考えて買うということをしなければならないと感じました。
食品ロスの問題やフードマイレージなども、バイヤーではなく私たちの責任。私たちが買うから、バイヤーが買い付けるのです。
その季節にもっとも美味しいものを、無駄にすることなく堪能する楽しみ。これも四季がある日本ならではの楽しみではないでしょうか。
必要なものや本当に欲しいものをしっかりと考えて買う、そういう買い物を普段から心がけたいですね。
この日は様々なことを知り、現状の課題に気づき、大反省の一日となりました。
でも、気付いたということはこれから変えていけるということ。今日から、できることから、行動に移していきます!
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