「思い込みの沼」にハマらないために
最近好きなYouTubeチャンネル。
ロボマインドプロジェクトの田方さんが立てた「意識の仮想世界仮説」。
自分が現在感じていることと重ね合わせると、すごい面白くてワクワクする。
仮説の内容は実際の動画を見て確認してもらうとして、、
僕は田方さんの「正しいかどうかを議論し続けるよりも仮説を立てて次へ進もう」という考え方が好き。
そして、田方さんの話はすごくわかりやすい。
人間の意識とか感情とかに関する複雑な話を、優しい言葉で噛み砕いて説明してくれるから、難しい話なのに聞き入ってしまう。
僕は人間の体や心を探究することが大好きだけど、論理的思考があまり得意ではないので、
瞑想やダンスやボディワークなどを通した、実践と主観による探究がメインになっている。
ただ、自分の感覚だけだとやっぱり「思い込みの沼」にハマりやすい。
基本的には思考よりも感覚を大事にするけど、人間の感覚がものすごく曖昧で錯覚が起きやすいこともわかっている。
だから、目に見えない意識や心の働きについて、こんなふうに論理的に説明をしてもらえるとすごく助かる。
自分の感じでいることや解釈が間違っていなかったと確認できることもあるし、
思い込みや錯覚だったと気付かされることもある。
昔は、こんなふうに論理的に語れる人に憧れて頑張っていた時期もあるけど、あまり向いていないことを自覚した。
論理的思考や実験は、こういう頭のいい人に任せて、自分は自分かの体を使って感覚的実験をしている方が楽しい。
「まずは体験する」という姿勢はメリットもあるけど、デメリットとしては、「自分の体験が事実だと思い込んでしまいやすい」ということ。
まさに「意識の仮想世界説」の通り、僕らは現実をありのままに見ているのではなく、感覚から得た情報を基に脳内で仮想世界を作り出しているだけ。
自分が体験したと思っている現実とは、つまり脳が創った妄想。
それが現実を正しく反映しているかどうかは証明できないし、たぶんほとんどの場合は正確じゃないと思う。
要は、僕らの体験のすべては、本当の意味では妄想に過ぎないってこと。
時々こういう賢い人の動画や本を見て、自分が「思い込みの沼」に陥っていないかを確認する。
いや、思い込みから覚めても、結局また次の思い込みに入っていくだけかもしれないけど、、
そうやって色んな感覚や視点を行き来するのが楽しいんだと思う。
結局、僕の言う探究っていうのは、そういう終わりの無い、生産性も無い、社会的には無意味な作業なんだろうな。
このロボマインドプロジェクトの良いところは、
人間の意識の働きを正確に再現することよりも、「こんなプロセスが起こってるんじゃないか?」っていう仮説を立てて、それをプログラムにして実際に動かしてみて、本物の人間のように動くか?を検証してみる
という姿勢。
僕も基本的にはそういうスタンスで、その方が楽しいしワクワクする。
正しいかどうかよりも、とりあえずやってみて、感じてみて、検証する。
最終的に「正解」に辿り着かなかったり、証明ができなかったとしても、プロセスそのものが楽しい。
まあとにかく、毎日そんなことばっかりやって楽しんでいる。
僕は見た目も含めて、修行僧とか悟りを目指す人のように見られることが多いんだけど、
実際のところは、ただ自己探究みたいなことをゲームのように楽しんでいるだけ、といった方が正確かもしれない。
自分のの体や感覚でプレーして、ゲームのルールブックや攻略本のように本や動画をみる。
ロボマインドプロジェクトの田方さんの動画は、とてもわかりやすくて参考になる教材になる。
以上。