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Suzuki Kizashi 早過ぎた兆し

スズキ相良工場というのは、静岡県の浜松市と静岡市のちょうど真ん中に位置している。スイフトやソリオなどスズキの旗艦車種を生産し、小判型のテストコースの内側に工場を設置している。なお社食が美味しい点で、非常に社員にやさしい工場だと思う。お偉いさんが普段来ない場所にも投資がされる会社は間違いなく優良企業である。(筆者はスズキ関係者ではない。念のため)

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さて、横浜で見かけたのはクラウンと並ぶ覆面パトカー。右に居るスズキバッヂのセダンがキザシである。09年の東京モーターショーで事前予告なく突然現れたスズキのフラッグシップセダン。日欧米に対して受注生産で垂直立ち上げを始めた。

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この当時だとV36スカイラインや北米向けレガシィなど、ちょっと吊り目のセダンが流行っていた時期だ。そのトレンドを取り入れつつ、スズキらしいコンパクトにまとめたセダン。凝縮感がありますね。

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しかしキザシは不運だった。セールスの結果は登録車両のほぼすべてが警察車両(覆面パトカー)になってしまった。2009年から2015年のモデル終焉まで、マイナーチェンジ等は一切なし。売られた車両は3000台強。これでは収益も何もなかったであろう。

スズキがキザシで目指したのは、俺達でも作れるぜ!なのか、それとも俺たちはこうなりたい!だったのか。

スズキが更なる躍進をするためには、ここがカギをにぎるのかもしれない。

頂いたご厚意は、今後の撮影・取材に活用させて頂きます。 どうぞよろしくお願いいたします。