日産ノートオーラNISMO 駿足の電動シティレーサー
ハンドリング・加速力・デザイン、この3つに拘ったコンパクトカーは数少ない。そして電動車で言えば、もうこのノートオーラNISMOが最高峰だろう。早速、展示車を見てきたのでご紹介させて頂きます!
どこで見てきたの?
横浜にある日産自動車本社ギャラリーです。展示車が豊富で、試乗も無料。今なら歴代のフェアレディZも展示されているので楽しいと思います。
Fomula Eからインスパイアされた「駿足の電動シティレーサー」
電動車両のレースであるFomula Eからインスパイアされた、電動車両のスポーツ。それがこのオーラNISMOのコンセプト。AT車?電動車?そんなクルマ好きが嫌いそうなキーワードを覆すものが盛り込まれています。
まずは外観
Bセグですが、久しぶりに日産で「塊感あるサイズ」のクルマが出てきたように思います。下手なCセグよりも身軽で、それでいて高級感がある。あ、これいいなという雰囲気があります。
サイドビュー(う、写真傾いている…)。全色ツートンカラーで、ルーフは黒。全高が低く見えて、より格好良いですね。唯一個人的にはサイドシルのくびれがもう少し欲しかったかな。。
バンパーの大半がグロスブラックであり、迫力があります。後ろから見るとコンパクトSUVにも見えるかな。自分で買ったら車高下げちゃうかも…笑。
こちらはシルバー。NISMOは5色(ホワイト・ブラック・シルバー・ガンメタ・レッド)ですが、どれも外れなしに良い色です。特に赤色だとバンパーと色が合うので、外車含めて珍しい服と足元が一致するオシャレさがありそうです。
荷室は通常車両と同じ。後席はリクライニングもできるので結構快適です。ゴルフバッグも余裕で載るので、道中でも目的地でも楽しく使えそう。
フォグランプがついているのが良いですね。峠を走るとき、純正でついていると嬉しい装備です。ボディ下部なので迷惑にならない。こういう走りの気遣いは日産の良さですね。
内装 赤とカーボンは鉄板!
赤いカーボン調フロントパネルは洒落ていて「スポーツ系だけど華やか」という不思議な演出になっています。イタリア車のような、ちょっとお洒落な雰囲気。この1点だけでも欲しくなりますね。
ステアリングはもちろんレザー。滑らない手になじむステアリング。NISMOの刻印がさりげなく特別感。
40万円のレカロシート 自然と背筋が伸びるシート
フロント二脚で40万円(!)のオプションシート。これだけでバイク買えるぞ…?と思えますが、座ってみるといいです。硬くなく、座ると自然に背筋が伸び、滑らない。座面がアルカンターラなのが効いています。まさに機能美。正直このシートだけでもこのクルマに乗る価値がありますね。
余談ですが、各所のステッチが赤白の2色でシートベルトも外車のような赤色。これがより華やかな雰囲気が出ていますね。
シフト周り 気を遣うから愛着がわく
グロスカーボンはぱっと見が華やかでいいですね。指紋で汚れる?いやいや、だから気を遣う。気を遣うから愛着がわくのですよ。眼鏡拭きでも常備しておきましょう。
さりげない隙間から見えるコダワリ
細かいところですが、ボディ裏に発泡材による補強が入っています。振動や音を抑え、補強にもなり、なにより軽い。組立の手間が増えるため嫌われやすいですが、こういうところにもこだわられていますよ。
後部座席 レカロシートの後ろは快適でした
レカロシートは通常シートよりも薄いため、後部座席の広さが増すようです。圧迫感がないし、足元が広い!
膝とシートの間はこんな感じ。この運転席シートは僕のポジションに合わせているので、それでも結構広いんです。後ろに座る人にも優しいですね。
ボンネットの中は普通…それは電動化のチカラ
実はモーターやエンジンは基準車と同じです。駆動は完全にEV同様モーターのみ(エンジンは発電用)。ボンネットの中は質素ですけれど、最新ポルシェ911ですらエンジンは外から見えない仕様になので時代の流れかな。
一方でEVはコンピューター系の制御で乗り味が激変します。そのため逆に通常車以上に足回りが重要になる。そのためNISMOは25%ばね弾性を向上させているそうです。
毎日乗っても嫌にならない快適性、たまに出す凶暴性、両立できて燃費よいからガンガンたくさん走って楽しめる。クルマはEV化してもまだまだ楽しくなる余地があると思いますよ。
エアロパーツ 赤はより彩度の高い赤色に
純正と違い、サイドチークのブラックパーツがいい感じに顔つきを変えています。オペラの仮面のようなアクセントになり、近くで見ると凹凸の力強さがあります。
リア。奥にあるのは同じくオーラの基準車。こうしてみると同じ車でも全然違うバリエーションが楽しいですね。
タイヤはミシュラン・パイロットスポーツ4!
タイヤはミシュラン・パイロットスポーツ4!お財布にやさしい前後同サイズの205/50ZR17。その割に大きく、薄いタイヤに見えるのが不思議。ホイールに対してのタイヤ幅も適正で、変形が少ないサイズです。サスペンションもこだわりがあり…と話してたらキリがないです。
リア・スポイラー
リアスポイラーもさりげないですが、なかなか。一般的に大きいウィングを付けるとダウンフォースが上がるので安定性は上がりますが、その分空気抵抗が増えるので燃費等は悪化します。そんな難題へのNISMOの解は、前後8cm全長を伸ばしたエアロパーツ。空気抵抗を上げずに安定性も向上させています。(新幹線の鼻が長いのと同じ理屈ですね)
最後に
いやー、見ているだけでも楽しいクルマです。試乗車が出たらぜひ乗ってみたいなぁ。
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