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雑談って何?どうやるの?人見知りにもできる社内雑談のススメ

この記事は、Gaudiy Advent Calendar 2024の2日目の記事です。Gaudiyの行動指針「Gaudiy UNIFORM」の1つである「推されよう」をテーマに、人見知りの人が社内雑談するときのヒントを少しでも得られるような記事を書こうと思います。

こんにちは。Gaudiyという会社で働いているLASSI(@copyrashi)と言います。最近、親知らずを抜いたら、鼻腔と貫通しました。

私のメイン業務は、いわゆる組織カルチャーの醸成です。組織内の共通認識や行動様式なんかの下地を整えつつ、全員の出力方向をざっくり同じ方向へ整えていく仕事をしています。

会社全体の前で話すことが多いので、コミュニケーション強者だと思われることもあるのですが、実際のところ、割りとしっかり目の人見知りです。全体の前で話すときは、当然毎回ビビりながら話してますし、今日高熱出して病欠したいな・・・と何度も思ったことあります。

そんな人見知りな私が、人見知りの人に向けて「社内雑談は大事だよ」「こうやるといいよ」という私見を述べていきます。



雑談が大事という雰囲気が世の中に生まれてきたけど・・・実際にやるのは結構ムズい。

コロナ禍によってリモートワークが世の中へと広まり、必要不可欠な会話しかしない時期が続いたあの頃から、「社内での雑談って大事だよね」という風潮が、SNSを中心に広がってきました。

雑談が大事な理由は、主に3つくらいの観点で語られていたと思っています。

組織心理学的に
チームの信頼関係づくりや、やっていきな士気高揚に役立つ

組織行動学的に
業務外のコミュニケーションが会社文化の浸透や、組織内の情報伝達ネットワーク構築に役立つ

人的資本経営的に
雑談などのコミュニケーションを、社内のつながりへの投資だと捉える

ふむふむ。雑談の大事さはなんとなくわかる。アタマでは。でもココロとカラダ的には、まだピンときてない。(つまりわかってない)

雑談が大事って言われても、実際に行動に移せるかというと、むずかしい。ちょっと考えるだけでも、雑談しない理由は山ほど見つかる。

  • 同僚と雑談したあとに、その効果なんて、特に考えたことも実感したこともない。

  • 相手がイヤがるかもしれないのに、自分の都合を押し付けて雑談し始めるとか、無理すぎる。

  • 今日から始める理由がない。明日からでもいい。それより、他の業務を優先したい。といつも思っている。

  • 仮にやろうにも声掛けがムズすぎる。

そんななか実は私、雑談を前向きにやれている人です。人見知りなのに。それはなぜか。


私が、雑談を前向きに続けられている理由。

1. 仕事は仲間とやるもの、という労働観を持っている。

私が大切にしている労働観の1つに「仕事は仲間とやるもの」というのがあります。

人が一人でやれることなんて、たかが知れてる。大きな目的を達成しようとするほど、仲間と一緒じゃないとできない。それは、たくさんの仲間と、背中を預け合いながら仕事をするということ。そのためには、お互いのことをちゃんと理解し合えていることが大事。

理解し合う手段の1つとして、雑談を個人的には重要視しています。

2. 雑談していると、普段の仕事がめっちゃやりやすくなる。

ほとんどの仕事は、人間と人間のコミュニケーションで進んでいきます。雑談は、その難易度を圧倒的に下げてくれる実感がある。以下、具体的に羅列してみます。

相手がどんな人なのか、わかったうえで話せる。
雑談すると、なんとなくお互いに、相手のことがわかってきます。キャラとか雰囲気とか、話したときにどんな反応する人なのかとか。まだ相手のことがわからないうちは、実は私たちは、「この人はどんな人だろうか?こんなこと言っても大丈夫だろうか?」と探索しながら話しています。回数を重ねるほど、この探索にかける時間やコストがゼロに近づいていく感じがある。

話しかけるストレスが減る。
1〜2回話してみると、「相手が自分を知ってくれている、ということを自分は知っている」という心理状態になれます。さらに3回目くらいから、「今後も話す関係だよね」という、暗黙の合意みたいなものが生まれ始めます。これは人見知りにとって、精神衛生上、とても大きい。話せば話すほど、話しかけるストレスがゼロに近づいていく。

言葉が伝わりやすくなる。
「何を言うかよりも、誰が言うか」とよく聞きますよね。それと近いのですが、雑談を通して自分のキャラとか価値観とかが先に相手へ伝わっていると、言葉の伝わりやすさが段違いに変わります。

本音で話せるようになる。
同じ相手と雑談をするたびに、ちょっと本音を言えたり、それを受け止めてもらえたり、という体験が積み重なっていくので、相手との心理的な距離感が確実に縮まっていきます。だんだんとお互いに、使う言葉がフランクになっていったりもします。フランクな言葉づかいで話すことは、お互いの心理的な距離感を確認する行為でもあります。コミュニケーションがうまい人は、わざと言葉を崩したりして、心理的距離感を縮めるのが上手です。

利害関係とは別の、人間関係というつながりをつくれる。
チーム外の人と雑談してると、利害関係のない話し相手ができることがあります。私は、社内にそういうサードプレイス的なつながりがあることは非常に重要だと思っています。同期入社や部活といった横軸の社内コミュニティが大事とされているのと、近い話です。

雑談は、相手と自分という2人だけの小さなコミュニティが、社内にいくつもつくれるのがよいところです。「育児の話をして、同じ悩みで盛り上がった」「コーヒーマシンの使い方を教えてもらった」「初めて話しますよね、と恥ずかしがりながら自己紹介した」みたいな、めっちゃ小さな2人だけの共通体験が、人間関係をつくっていく。雑談内容自体はすぐに忘れてしまっても、つながった感覚や、その人がちょっとだけ他の人よりも近い距離にいる感覚は、残り続けます。

会社のなかに居場所がある感じがして、安心する。
社内に話せる相手が増えると、社内コミュニティに受け入れられ、中に入れたという感覚が生まれてくるはずです。特に古参メンバーや存在感の大きな人との雑談は、この感覚を強くしてくれる。転職直後などは、社内にまだ居場所がない感覚が強いと思います。そういうときは、目立ってる人と1回でも話せると、安心できると思うので、話しやすそうな人を見つけてぜひ話しかけてほしいです。

たぶんまだまだあるけどこのへんで。粒度バラバラだけど,大目にみてください。

3. 相手側にも、メリットがある。

前提として、雑談は相手があることなので、当たり前の配慮は必要です。相手の時間を奪っているし、集中している人に話しかけてしまった場合はその集中を折ることになる。話しかけられることが苦手な人もいる。

だけど、配慮しすぎは禁物だと思っています。個人的には、雑談のメリットは、相手にもほぼ同じぶんだけあると考えています。なので、気兼ねしすぎず、勇気を出して話しかけてます。

というか、自分なら、興味もって話しかけてもらえるって、普通に嬉しいですし。

自分なりの配慮の仕方は、記事の最後のほうに書いてありますので、参考にしてみてください。


雑談を、シンプルに定義してみる。

雑談について、いったんまとめてみます。以下2つの要素で定義できると思いました。

1. 雑談とは「関係性づくり」である。

難しいことは意識せずとも、雑談しているだけで、自然と、相手との価値観や距離感のすり合わせが進みます。

2. 雑談とは「割のいい投資」である。

関係性は資産であり、雑談は投資活動の1つだと、個人的には考えています。雑談などを積み上げることによって生まれた関係性は、簡単には崩れない。わかりやすいのは、仲の良い友人。たとえ1年会ってなくても、関係性はほとんど変わらないのではないでしょうか。

似たような積み上げ系のムーブとして、筋トレとか美容などが思い浮かびます。これらは、1ヶ月やらなくなるとすぐ元に戻っていってしまうので、投資先としてはあまりにも厳しい。そう考えると、雑談の割の良さが際立って感じられます。

「雑談」とよく似た言葉である、「無駄話」「情報交換」との違い。

雑談と聞くと、無駄話のようなことを想起する人がいるかもしれません。しかし、自分の定義では、雑談と無駄話はまったく違います。また、情報交換とも明確に異なると思っています。

雑談
内容は軽かろうが浅かろうが、これからも続く関係だという前提で、お互いに興味や関心をもったやりとり

無駄話
お互いに話題に関心がなく、時間や空間を埋めるだけのやりとり

情報交換
お互いに、意味のある情報だけをやりとり


人見知りな私が、雑談する際に意識していること。

ドラゴン桜の桜木先生みたいな言い方で書いてみようと思います。

メンバー構成篇

基本は2人で話すようにしろ!
3人目がいると、人見知りは自然と傍観する側にまわってしまう生き物。そうなると「どうやって会話に入ろうか」と、雑談以外のことで頭がいっぱいになってしまい、何も得られないで終わる。その点、1対1であれば、そもそも傍観者ポジションは存在しないので、お互いがお互いを意識して話すことができる。

ランチのメンツには、イツメンを必ず混ぜろ!
ランチというのは最短でも30〜40分は続くので、事故ると大怪我につながる。安全に進めたい。ランチは、できればイツメン比率が50%を越えるデッキでのぞむ。(イツメン=いつものメンバー)

コミュニティ内における新人と話せ!
新人と雑談するうえで、新人より前に入社しているというのは、心理的には大きなアドバンテージだったりする。新人は、まだ話せる人が少ないことに不安があり、話せる人がほしい状態なので、話しかけると歓迎されることが多い。これが話しかける側に心の余裕を生み、ちょっと話しかけやすくなったりする。

話しかけ方篇

慣れるまでは、「いま瞬間的に仕事してない」とわかる人にだけ話しかけろ!
スマホを見てる人とか、社内をゆっくり歩いてる人とか、会社に着いたばかりの人とか。話しかけていいのか迷ったら、無理にいかない。

小さな話題で終わらせるつもりで話しかけろ!
まずは小さく話し始めて、いつでも引けるようにしておく。もし相手に話したい雰囲気があれば、そのまま続ける。

MTGへの移動中に話せ!
時間にして概ね1分くらいだろうか。終わりが見えてるコースなら、人見知りでも走りきりやすい。会話が変な感じで終わっても「時間がきたから変だっただけかな」と誤魔化せる。直後にMTGがあるから雑談の変な感じはすぐにお互いに忘れるから後を引かない。

帰り支度をしながら話せ!
ほぼ上と同じだが、帰り支度をしながらだと、終わりのタイミングは自分で決められる。終わりたくなったら、「もう行かなきゃなので」で終わらせていい。もし終わり方が変な感じになっても、全部時間のせいだということにできる。というか、する。

話す内容篇

相手の変化を話題にしろ!
どんな小さなことでもいい、前回会ったときとの違いを見つける。髪型やファッション、持っている小物など、目で見てわかる部分で探すのが最も簡単。声や表情などでもいい。変化に着目しているというのは、相手のbefore状態を知っている・憶えているということなので、相手に興味をもっていることの証明になる。(やりすぎは引かれるのでムズいけど)

会話にめっちゃ困ったら、質問をして相手に喋ってもらえ!
会話が続かないときは、質問するのが基本形。質問するという行為は、上と同じく、興味関心があることの現れなので、呼応して話してくれることが多い。ただし、実際は興味ないのに興味があるふりは、してはいけない。その感じは普通に相手へと伝わってしまうので、注意。

質問すら浮かばない人は、「最近なにやってるんですか?」の一本足打法でいけ!
ほぼ同じことを聞き返してもらえるので、数回のラリーは確定する。最近やっていることを聞くと、記憶が鮮明なぶん、ちゃんと身のある会話に発展することも多い。

ほかにもありそうだけど、パッと思い浮かぶものは以上でした。


最後に

書きながら、自分はほんとうに人見知りだと思ってもらえるのだろうか?とちょっと不安になってきました笑 人見知りって、書くほうでは饒舌になったりするからな・・・。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。雑談TIPSは、人見知りさんたちによって、まだまだ色々なものがありそう!Xなどで、みなさんの必殺TIPSを教えてもらえたら嬉しいです。

Gaudiy Advent Calendar 2024、明日の担当はコミュニケーションデザイナーのtanashoさん(@tnxtnxtnx)です!言葉を扱う解像度が高い人なので、勝手に期待してます。

あとせっかくなので、社外の人とも雑談したいです。どなたか、ぜひ緩めに話しましょう。


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