(10)緊急度×重要度の優先度マトリクスの動的考察
仕事をしていると、仕事には優先度をつけるべきだ、という話が出たりします。その時に、緊急度と重要度で仕事を評価して、優先度をつけるべき、という話も出ます。例えば、こんなマトリクスが使われます。
緊急度×重要度の優先度マトリクスの静的解釈
緊急度も重要度も高い仕事の優先度は高いです。例えば、社長から直接仕事が来た時、どんなに穏和なオーダーの仕方だとしても、緊急度と重要度は高いです。その会社でサラリーマンをするならば、1時間でアウトプットを出しましょう。
社長からではないですが、関連部署からの依頼で、今日の夕方までに回答が必要なんです、という仕事もあります。これは、緊急度が高く、重要度も一定高い仕事です。(重要度が低い仕事は仕事ではありません。そんな仕事は、取組まないで良いです)
一方、緊急度は低いですが、重要度が高い仕事もあります。例えば、人事系の課題解決はこれに該当します。社員のケーパビリティの底上げをする、等のお題は、今週中、または今月中にアウトプットを出さなくても、会社は傾きませんが、一定放っておくと、競合に出し抜かれます。
そして、とある時点では、緊急度も重要度もそこそこ、な仕事があります。このような仕事がほとんど、という部署、人が多いと思います。
緊急度×重要度の優先度マトリクスは、基本的に上記のような語られ方がされて、そのマトリクスを基に、一つ一つの仕事を判断して、優先度に照らして、仕事に取り組んでくれよな、みたいに言われます。
緊急度×重要度の優先度マトリクスの動的考察
ただ、この緊急度×重要度の優先度マトリクスは、時間が経てば変わるものです。こんな風に。
元々、一番優先度が低かった、緊急度も重要度もそこそこだった仕事の内、期限がある仕事は、いつしか、緊急度が高い仕事になります。加えて、緊急度は高くなかったが重要度は高かった仕事も、いつしか、緊急度が高い仕事になります。
多くの仕事は、自分が設定したか、外部環境が設定したか、は別として、期限が存在し、その期限が緊急度を高めたり低めたりします。そして、時間が経過すると、基本的に、緊急度は高まります。
よって、もし、緊急度が低かった仕事に手を付けず温めてしまうと、緊急度が高い面積シェアは広がるのです。
そして、緊急度も重要度も高い仕事は、急に生まれます。その時、急に生まれた緊急度も重要度も高い仕事と、いつの間にか緊急度が高い仕事の両方のセグメントに属す仕事に対して、短期的にアウトプットを出さないといけない状況になります(★)。
このような状況は避けたい。よって、すぐにやる、ということが大事なのです。ということで、(6)すぐやる、のサポートエントリーでした笑。
おわりに
本当に、仕事はすぐやる、に限ると思います。優秀な人ほど、すぐやるし、良い意味でヒマだったりします。だからこそ、急に生まれた、緊急で重要な案件に100%のコミットができて、周りの期待を超えるようなアウトプットを短期的に出せたりするのですよね。今回は、少し違う角度から説明してみました。ご参考ください!
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