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(1)パソコンのマウスは机の中に

とあるベンチャー企業にいた時の部署は、戦略コンサルや総研、リサーチファーム等出身の猛者が集まっていました。会社の中の困難な課題はその部署に集まり、プロジェクトを組成して、ゴリゴリ課題解決をしていました。

そんな部署だったので、新卒で配属された人は大変でした。優秀な中途社員の仕事のやり方に否応なく適応するしかありません。そもそものスピード感が違うのですが、そのスピードが生産性を構成するキーワードです。スピード自体の話はまたの機会にしますが、今回は、作業のスピード、についてです。

少し時間を前後させますが、当時新人だった若者が、その後、とあるベンチャー企業に転職し、一緒にご飯を食べた時の話です。そのベンチャーもとても優秀な人を集めていたのですが、まだ上場前だったこともあり、当時はそこまで優秀な人材が集まっていなかったようです。

たけしさん、〇〇に入ってくる30才オーバーの中途社員、マウス使ってるんですよ。呆れ切りました。

彼によると、とある大手企業からその会社に中途入社した企画スタッフが、パソコンのマウスを使っていて、イケていない、と。

勿論、マウスを使ってる使ってないはどうでもいいんですよ。仕事で工夫しているか?作業で工夫しているか?の象徴じゃないですか、マウスは。その年齢まで、マウスを使って非効率に作業し続けてきたのか、と。

笑。ベンチャー企業に私たちがいた時は、とある戦略コンサルのトップファーム出身の人が、若手向けの勉強会の冒頭で、こんなことを話していたそうです。

はい、マウスは捨てて

そして、マウスを使わずに、高速でパソコンの作業ができるように、キーボードとショートカットキーの利用方法を教えていたのでした。

私も同じ考え方です。マウスを使うと、手や腕の無駄な動きが多いです。その無駄な稼働の頻度も一日ベースでは多くなってしまいます。マウスは使わずに、キーボードの上だけでできるだけ済むようにすべきなのです。

職種にもよりますが、企画系スタッフは、一日の中で、メールやパワーポイント、エクセルのアプリケーションを利用している時間は長いです。でも、その時間は、作業でしかなく。その作業時間は短ければ短いほど、より付加価値の高い仕事に充てることができます。5%速くするだけで大きな違いです。

その作業時間を短くする手段の一つが、作業を速くする、ということであり、マウスを使わずにキーボードだけで作業することなのです。勿論、キーボードの利用方法、ショートカットの導入方法などでも違いがでますが、まずは、マウスを使わないことが大事だと思っています。

ちなみに、私も、自分の組織に入ってきたメンバーに毎回言っていました。

はい、マウスは机の中にしまって

みんな、衝撃的でした、と振り返るのですが、みんな、マウスを使わずに速くなっていったのでした。仕事ではマウスは机の中にしまって良いと思います。

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