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取締役の任期は、何年にするか?

定款の要素として、取締役会の設置有無などの機関設計があります。若干難解な仕組みなので(種類が多い)、本を読んでも頭に入らないのですが、会社設立freeeでは選択を進めれば設計できるので助かると思います。会社設立freeeを進めていく中で決めないといけない項目について触れていきます。

株式会社の機関設計の二つの項目

機関設計の項目において、会社設立freeeだと、

(1)取締役会を設置するか、しないか?
(2)取締役の任期は何年にするか?

の二項目を決める必要があります。(1)の取締役会の設置有無は、取締役が3人以上かつ監査役が1人以上なので、今回のケースでは該当しないので、割愛させて頂き、(2)の取締役の任期について取り上げます。

私は取締役は私だけで会社を設立していますが、今後取締役が増える可能性はゼロではないので、予め考えておいて盛り込むことにしました。

任期とは、何か?

会社設立freeeでは、複数人の取締役がいる場合、2-3年が一般的である、という注記が出てきますが、ちゃんと考えていきます。

そもそも任期とは何か?からです。任期途中でも取締役が変わることはありますが、あくまでイレギュラーです。通常は任期を終えて、継続か継続しないかが決議されます。つまり、任期のタイミングにならないと、継続か継続しないか?を議論の俎上にのせることが難しくなります。

よって、任期とは、取締役交代のタイミングをコントロールできることを意味します。任期が10年の場合、その取締役は本人も周囲の人も、10年の任期を全うすると考えますし、任期が2年の場合、同様に2年の任期を全うすることを本人も周囲の人も考えます。

取締役が"最高であり続ける"ための任期を考える

優秀な取締役で、10年間という長期間にわたって、継続的に高いパフォーマンスを出して頂けると確約できるならば、任期が10年でも良いですが、10年先までパフォーマンスを見立てることは困難です。その時間軸だと、会社のステージが変わり、取締役に必要とされる能力も変わっている可能性があります。

そして、基本的に、人間は期限がないと頑張らないです笑。10年間、取締役というポジションが確約されてしまうと頑張らない。会社が取締役に求めていることが変わったとしても、そこにミートさせるための努力は任期の期限がないと難しい。または、本人が頑張っていると思っていたとしても、周りがそのように認識しないことが多いです。

また、妥当な経営の意思決定を考えた時に、取締役の人数は、どんどん増やせるものではありません。その人数制約の中で、優秀な人材の取締役登用を考え続けなければならないので、一定期間で取締役の新陳代謝を可能にしておく必要があります。

以上を踏まえて、私は取締役の任期は2年にしました。勿論自分も対象になりますが望むところです。そのような緊張感を持つことで、日々の経営であり業務の品質が向上するものだと思います。

おわりに

この問いも、会社員自体ではなかなか考えない問いかと思います。少しストイックな思考かもしれませんが、一つの考え方として、ご参考頂けたらと思います。

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