これからもずっと
現像に出していたフィルムが返ってきた。今回はブローニーポジ2本とブローニーモノクロ1本だ。全部ハッセルで撮ったものだけど、惜しいことに露出をちょいちょい間違えている。やっぱり室内での撮影はISO100には難しいなとしみじみ思う。絞りを開放の2.8まで開けてもシャッター速度は1/30まで下げないといけない。それでもまだアンダーに写ってしまうこともよくある。室内は考えものだ。
見返していると、妻の写真をちょいちょい撮っているんだなとなんだか感慨深い。この人はぼくにとっては一番大切な人だ。ぼくは自分が育った家族とは疎遠だし、友達もそんなにいないから(いるにはいるんだけど連絡を取り合わない)、ほとんど毎日妻と一緒にいる。喧嘩をすることもあるけれど、大抵いつも楽しい時間だし、彼女はぼくをよく笑わせてくれる。
昨日も「みやちゃん(妻のこと)が死んだら猫二匹が死ぬのを見届けてから死ぬ(自殺する)ね」という会話をしていた。面白いことに妻もまた同じことを言っていた。それが実現するかどうかは別として、こういう会話も笑ってできるのがとても楽しい。
と、今日は別に妻のことを書きたかったわけではないので妻の話はこの辺で終わるとして、やっぱりフィルム写真は楽しい。デジタルとは緊張感が段違いだし、一枚一枚を大切に撮ることになる。返ってきた写真を見たら、なんとなく日の丸構図ばかりじゃないかと思うけど、結局日の丸構図が好きなんだと思う。真四角に撮れるカメラならなおさら変化球はなくてもいいのかもしれない。
ハッセルに入っているフィルムを撮り切ったら(あと7枚)また現像に出し、フィルムが返ってくるまで毎日そわそわしながら過ごすことになる。フィルムを郵送して数日後には毎日期待してポストを開ける。大抵がっかりすることになるのだけれど、その期間が楽しいようなもどかしいような不思議な気分になれるから好きだ。
あと何年フィルムで写真を撮り続けられるかは分からないけれど、可能な限り続けていきたいなと思っている。そんな中、ハッセルのデジタルバックってどうなの?と実はそちらにも興味津々だったりもする。高価な物(100万円以上)だから手にする日が来るかは分からないけれど、長くハッセルを使っていきたいものだ。
さて、今日はこれからプリンを作ろうと思う。